「上司に振られた仕事を先輩にうまく押し付ける」方法。厄介な業務から逃げたいとき、ひろゆきの“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
先輩に仕事を押しつける話術
上司から厄介な業務を振られた。ただ、自分にとっては大変な仕事でも、経験豊富な●●先輩に頼めばすぐに終わるような内容。ここは先輩にお願いしてやってもらいたいが、先輩にしてみれば面倒な依頼だし、どう言えば引き受けてもらえるだろうか?
相手に何もメリットがない場合は「断ると損する」状況をつくる
少し前、知人が部下から「相談があります。AIで画像を作れと上司に依頼されたのですが、先輩が作ってもらえませんか?」と言われて腹が立ったそうです。相談と言いつつ、実際はAIが使えることを知った部下が仕事をなすりつけているだけですしね。 本当に相談なら助言や見解を求めるはずなのに、作業が発生した時点で、それはお願いや依頼のたぐいです。知人からすれば部下の作業を無償で肩代わりする、意味のない手間でしかありません。当然のように「自分でやってみなよ」と断ったそうです。 ただ、もし後輩がこんな頼み方をしたらどうでしょうか? 「AIで画像を作れと上司に依頼されたのですが、『やり方がわからない』と返事したら、先輩に相談するように言われて……。試しに作ってもらえませんか?」 この頼み方だと、相手に与える印象がだいぶ違いますよね。先輩もヘタに断ると上司の印象が悪くなるかもしれないし、渋々OKする可能性が上がると思うのです。 これは要するに、「断ると損をするかもしれない」という状況を演出していることになります。 何か頼みごとをする際にはこんなふうに、相手が「メリット」や「デメリット」を感じるシチュエーションをつくることが重要です。もちろん、メリットを感じるシチュエーションをつくれたほうが気持ちよく引き受けてもらえます。とはいえ、頼みごとをするのはだいたい相手に負担をかけざるを得ないときなので、このように“外堀り”をデメリットで埋めたほうが効果的なこともあるのですね。