【2024ドラフト候補ランキング最終版|41~50位】富士大の豪腕クローザーに加えて沖縄の新興勢力高に現れた強肩捕手が登場<SLUGGER>
▼45位:寺岡丈翔[外野手・徳島インディゴソックス](前回順位:46位) (てらおか・たけと/右投右打/東福岡高→福岡大) 今年の独立リーグで最注目の野手。元々強肩と俊足には定評があったが、入団2年目の今年は打撃が大きく成長し、本塁打と打点の二冠に輝いた。今年で24歳でもまだまだ伸び盛りという印象で、同じタイプの野手が大学、社会人に少ないのもプラスだ。 タイプ診断:遅咲き ▼44位:中尾勇介[外野手・東京ガス](前回順位:圏外) (なかお・ゆうすけ/右投右打/山梨学院高→日本大) 社会人2年目で大きく成長した強打の外野手。大学時代は確実性が課題だったが、今年は春先から好調をキープし、力強いバッティングを見せた。元々スピードには定評があり、センターの守備も安定している。貴重な右の打てる外野手として注目度は高い。 タイプ診断:パンチ力◎ ▼43位:岩崎峻典[投手・東洋大](前回順位:41位) (いわさき・しゅんすけ/右投右打/履正社高) 履正社では2年夏に甲子園優勝に大きく貢献。東洋大でも150キロを超えるまでスピードアップを果たした。ストレートも変化球もしっかり腕を振って操ることができる。調子の波があるのは課題だが、秋は度々好投を見せて成長ぶりをアピールした。 タイプ診断:#甲子園の星 ▼42位:吉鶴翔瑛[投手・法政大](前回順位:36位) (よしつる・しょうえい/左投左打/木更津総合高) 高校時代は篠木健太郎の控えも、大学で大きく成長。好調時は150キロを超えるまでになり、昨年秋は3勝、リーグ3位の防御率1.87と見事な成績を残した。今年の秋は少し不安定な投球が目立つものの、貴重な本格派サウスポーとして面白い存在だ。 タイプ診断:#サウスポーらしい角度 ▼41位:狩生聖真[投手・佐伯鶴城高](前回順位:39位) (かりゅう・しょうま/右投右打) 九州では早くから注目を集めていた右腕。体つきはまだまだ細身だが、長いリーチを柔らかく使える腕の振りは一級品で、好調時のストレートは145キロを超える。フォームの良さがあるだけに、フィジカル面が強化できればスケールアップする可能性は高い。 タイプ診断:柔らかい腕の振り 文●西尾典文 【著者プロフィール】 にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
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