「私に何か問題があるのでしょうね」 「幸せな家庭」の夢を打ち砕く37歳女子のつらい現実 「30代はまだたくさんの見合いが組める」の真相
ところが、まさおは「会話のキャッチボールができない」、ゆうじは「43歳だが、見た目は50代に見えた」ということで、えいこからお断りを出した。 たかのりには、お見合い後に“交際希望”を出したのだが、彼からはお断りの返事がきた。その理由が、「しっかりし過ぎていて、自分では釣り合わないと思った」というものだった。 3件のお見合いがうまくいかず、えいこはすっかり自信をなくしてしまった。「婚活って、思っていたより大変なんですね。なんだか、疲れてきました。私に何か問題があるのでしょうね」と自嘲気味に言った。
婚活でうまくいかないことが積み重なると、ポジティブな気持ちを維持するのが難しくなっていく。心の中にネガティブな感情が蓄積され、それが疲労感やストレスにつながっていく。 えいこは早くも婚活疲れを起こしていた。 では、ポジティブだった気持ちがネガティブな心理状態に変わったとき、どんなふうに気持ちを切り替えたらいいのか。 まず筆者は、えいこに「今掲げている理想を、現実的なものへと見直しましょう」とアドバイスした。
理想を追い求める期待値が高すぎると、うまくいかなかったときに失望も大きくなる。例えば、近い年齢を希望するなら年収に目をつむる。自分と同等、もしくは高い年収を希望するなら年齢に目をつむる。それは妥協ではなく、妥当な考え方だ。 「具体的に、自分が今、結婚に求める条件をリスト化してみましょう」 ■相手に求める条件が多すぎる! すると、えいこは下記の条件を書き出した。 「男性の年齢は、自分に近い」「年収は自分と同等、もしくはそれより高い」「実家暮らしでなく一人暮らし(実家暮らしの男性は身の回りのことを母親任せにしているから)」「再婚でもいいが、子どもがいない」「結婚後も共働き希望」「会社員、公務員。自営業なら1000万円越え」「家事育児を分担してくれる」「大らかな性格で、キレやすかったり大声を出したりしない」