「私に何か問題があるのでしょうね」 「幸せな家庭」の夢を打ち砕く37歳女子のつらい現実 「30代はまだたくさんの見合いが組める」の真相
そこで真剣に結婚を考えるようになり、結婚相談所での婚活を決意した。 「つい最近、結婚相談所で結婚した友だちが、『30代なら、まだまだたくさんのお見合いが組めるよ』と言っていたので」 もう遠回りしている時間はない、という気持ちが強かった。 ■やることなすこと空回り 「相談所なら、年齢、学歴、年収もわかるし、お写真でどんな方か見た目もある程度チェックできる。あとは、お会いしてフィーリングや価値観を確かめればいいですよね」
こうして、かなり意気込んで婚活をスタートさせた。 お見合い写真は、婚活写真を得意とするスタジオで撮影し、清楚ながらも華やかなイメージに撮れたショットを、サイトに登録した。すると、驚くほどたくさんの申し込みが来た。 ただ、申し込みをかけてくるのは、40代後半の男性が圧倒的に多く、なかには50代、60代からの申し込みもあった。これは、婚活では起こりうる事象だ。 男性は、歳を重ねるほどできるだけ年齢の離れた女性との結婚を夢見るようになる。対して女性は、なるべく歳の近い相手との結婚を望んでいる。また女性の場合も、歳を重ねるほどに、その思いが強くなる。
「やっぱり30歳も後半になると、こんな歳の離れた人からしか、申し込みが来ないのですね」 やる気満々だった気持ちが、ここでくじかれた。 ただ、このときは筆者が“若い女性と結婚したいと思う男性心理”を話し、「歳の近い男性と結婚したいなら、どんどんこちらからお申し込みをかけましょう」と勧めた。 そこで、男性の年齢が40歳までで、自分と同等の年収かそれより高い20人に申し込みをかけた。しかし、それは1件も受諾をされなかった。アラフォーで年収が1000万近い男性は、20代、もしくは30代前半の女性と結婚したいと思っているからだ。
申し込みが受諾されなかったことで、えいこはまた自信を失ってしまった。 ■期待が次々と打ち砕かれた 婚活をスタートさせたときの、「素敵なパートナーに出会えるかも」「幸せな家庭が築けるかも」といった前向きな期待が次々に打ち砕かれ、ポジティブだった気持ちが急激にネガティブな方向に裏返った。 そんななかでもえいこは、まさお(44歳、仮名)、たかのり(44歳、仮名)、ゆうじ(43歳、仮名)の3人からの申し込みを受諾し、お見合いをした。