桐蔭横浜大時代には、全日本大学サッカー選手権で『ベストDF』にも輝いた。

　6戦勝利なしと苦しい時期を超え、5月19日の京都戦では5発快勝。ここではサンフレッチェ広島OBの吉田安孝氏が、今注目の選手をピックアップして紹介する。今回取り上げるのは、主に両ウイングを担う2選手。ここ数試合で存在感を高めている二人の魅力に迫った（取材は2024年5月） 【写真】5月6日の名古屋戦で、プロ初ゴールをあげた越道草太 ◆どのポジションでも期待以上のプレーで魅せてくれる、若きDF 　前回は注目選手の一人として越道草太の名前を挙げましたが、越道と並ぶもう1人の注目選手として紹介したいのが中野就斗です。 　DF・荒木隼人が負傷で離脱をしていた間、しっかりとセンターバック（CB）のポジションを担ってくれていました。もともとはCBが本職の選手だけに、安定感のあるプレーを見せてくれました。右WBに戻ってからも、期待以上のプレーでチームに貢献してくれています。 　5月6日の名古屋戦では、今季リーグ戦3得点目となるゴールも決めました。ボールを一度トラップして、落ちてくるところをステップを踏みながらタイミングを合わせて蹴り込んだゴール。越道の得点も素晴らしいゴールでしたが、こうした中野のテクニックには、もはやストライカーのようにさえ感じられました。 　越道と中野というタイプの異なる2人のWBがしっかりとポジションにはまっているのはとても面白く、チームにとっても心強い状況です。 　越道にはスピードがあり、中野にはフィジカルの強さがある。それぞれのストロングを持つWBたちの、ここからの活躍にも期待して注目していきたいと思います。