【玉ねぎのベストな切り方は?】血液サラサラ、免疫力アップ効果を高めるコツ
物価高が続く今、スーパーの品揃えを見て「この野菜、こんなに高かったっけ?」「昔はもっと安かったのに……」と驚愕することも多いですよね。だからこそ、買った食材は徹底的に「お得に食べたい」。そんな方におすすめなのが、シリーズ累計45万部のベストセラーの決定版『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます! 調理科学×栄養がとれる食べ方のコツ』(世界文化社)。 【写真】みんな捨てがち! 玉ねぎの意外な「ポイ捨てNG部分」は? 本書は、東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部の濱裕宣さん、赤石定典さんが監修を務めており、無駄なく食材を通して栄養を摂ることができるよう、最新の調理科学×栄養学をもとに食材の捨ててはいけない部位や正しい切り方・調理法などを紹介した一冊。今回は、本書から一部抜粋しクイズ形式で、今すぐ活用したい「野菜の栄養の豆知識」をご紹介! 第4回は「玉ねぎのベストな切り方」について。 皆さんはご存じですか?
玉ねぎのパワーを高める「ベストな切り方」は?
血液サラサラ効果や、免疫力アップ効果が期待できる玉ねぎの働きをより活性化させる「ベストな切り方」はなんでしょう? 気になる正解は……?
正解:スライス切りより「みじん切り」でアリシン1.4倍増量!
繊維を壊して空気に触れるとアリシンが発生 「玉ねぎには特殊なアミノ酸、アリインが含まれ、分解されると、『アリシン』という成分になります。血液サラサラ効果や、免疫力アップ効果が期待できます。アリシンは、細胞が壊れて空気に触れないと発生しません。そのため、切らずに丸ごと調理したり、繊維に沿って大きめに切ると、アリシンの成分が少なくなって大ゾンすることに。おすすめの切り方は繊維を細かく断つ、みじん切り。切ったあと10~30分常温で放置すればアリシンがさらに増加します」 食べすぎには注意 アリシンを活性化させた玉ねぎは、辛みがあり、食べすぎると胃が荒れることも。辛さが心配な時は玉ねぎを長めに常温に置けば、辛みが落ち着きます。 アリシンはどんどん変化する アリシンは「アリイン」というファイトケミカルが、切断によって酵素「アリイナーゼ」と結びつくことで「アリシン」に変化します。加熱するとさらに「アホエン」「スコルジニン」という別成分に変化。冷え性改善などの効果が期待できます。 本書では、このほかにも「玉ねぎの芽の活用法」や「おすすめの調理方法」などもご紹介。ぜひこの機に学んでみてはいかがでしょうか。 プロフィール 濱 裕宣/監修 東京慈恵会医科大学附属病院栄養部部長。『その調理、9割の栄養捨ててます!』やレシピ本『慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ』など。日常生活で活かせる健康と栄養バランスをモットーに、患者の立場に立った食生活の向上指導にあたる。 赤石 定典/監修 東京慈恵会医科大学附属病院栄養部係長。『その調理、9割の栄養捨ててます!』や『慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ』など数多くの栄養、健康本のプロジェクトリーダーをつとめ、栄養と健康の最新知識を研究。栄養食事指導によって、病態改善・治療・治癒への貢献を目指す。
FRaU編集部