宣伝にも使うノベルティー、渡すタイミングで予期せぬ効果
ボールペンやらメモ帳やら、もらって嬉しいノベルティーグッズだが、いつでも嬉しいわけではない。もらうタイミングによっては嫌な印象を受けることがある。 オリジナルグッズの春夏秋冬は、ノベルティーグッズをもらったことがある全国の20代から60代の男女102人を対象に調査を行ったところ、ノベルティーグッズを渡す際にもっとも大切でなこと、そして逆効果になる渡し方があることがわかった。 まず、ノベルティーグッズの受け取り方でもっとも多かったのはイベントや展示会での手渡しだった。続いて、店舗でのキャンペーン、街頭で、などとなっている。 受け取ったときの印象がよかったのは、イベントや展示会での手渡し。続いて、プレゼント企画や抽選で当たったとき、店舗でのキャンペーンで、商品購入時に同梱されていた(◯円以上購入でプレゼントなど)、自宅に郵送で届いた、などとなっている。 イベントや展示会での手渡しは4割以上の支持がある。これには、「笑顔でいただくのが良い」、「直接手に取る感動が味わえた」、「特別感がある」との意見が聞かれた。また、抽選やプレゼントなど、サプライズ感のあるものも好印象なようだ。楽しい思い出として印象に残るためだろうと春夏秋冬は解説している。 さて、印象が悪かったもらい方はどうだろう。1位は街頭での配布で25パーセント以上のダントツトップだった。街頭での配布は不特定多数の人にアプローチしやすくブランド認知度の拡大に貢献する一方、特別感がなく印象に残りづらいと春夏秋冬は分析している。実際、「無理やり渡す感じ」、「笑顔もなく悪い印象」、「受け取ったらしつこく勧誘された」など、嫌悪感を示す人もいた。 悪印象の第2位は、好印象の5位にもなっていた自宅への郵送だった。「何も書かれておらず、送りつけられた感じで状態もよくなかった」、「送り主のことを思い出せなかったこと、なぜ住所がわかったのか気持ち悪くなったことがある」など、こちらもずいぶんと嫌われている。 今後は、どのタイミングでもらうのが好ましいかを尋ねると、1位は商品購入時、2位はイベントや展示会の入場時、3位はイベントや展示会の退場時がトップ3となった。いずれも、基本的に笑顔での手渡しだ。イベントや商品購入といったストーリーが伴うことも重要だろう。それが企業やブランドへの好印象につながる。反対に、街頭での機械的な配布や郵送のように、渡す側には効率的かもしれないが、気持ちも表情も伝わらず、かえって無礼に受け取られ、ブランドの評判を落としかねない。 購入した商品に思いがけずノベルティーグッズが付いてきたという男性は、「購入のお礼の一筆」が添えられていたことに好印象を抱いたと話している。渡す側の誠意は、意外にもストレートに伝わっているということだ。
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