「予定通り開始」大谷翔平の50-50記念球、裁判官がオークション中止の訴えを却下!? 一方で判決まで売却も不可に
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、19日(日本時間20日)に行われた敵地マイアミ・マーリンズ戦で今季50号ホームランを放った。そして、運良く50-50記念球を手に入れた人物が野球ボールをオークションに出品したのだが、正当な所有者であると主張する別のファンが、このオークションの中止を求めて訴訟を起こした。しかし、その訴えが裁判所によって退けられたと、米メディア『ESPN』が報じている。 【写真】日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング この試合前の時点で、大谷は48-49を記録していたが、1試合3本塁打と2盗塁をマークする大活躍を見せたことで、一気に史上初50-50を突破した。特に記念すべき今季50号のホームランボールは注目され、非常に価値ある野球ボールとなった。その50-50記念球を手に入れた人物は、早速ゴールディン・オークションズに出品し、入札開始価格を50万ドル(約7200万円)、即時の購入希望者は9月27日から10月9日までの期間のみ、450万ドル(約6億5000万円)という価格を設定している。 ただ、このホームランボールを巡っては18歳のマックス・マタス氏が、自分こそ正当な所有者であると主張し、27日(同28日)に開始予定のオークションを一時停止する仮差し止め命令を求めて25日(同26日)に訴訟を起こした。マタス氏はフロリダ州のケリー・ユースタル法律事務所のジョン・ユースタル弁護士を雇い、壮絶な戦いに臨んでいる。同紙によると、裁判所は50-50記念球のオークションの中止の訴えは退け、予定通り開始することは決定したものの、10月10日(同11日)には審問を予定しており、判決が下るまではホームランボールを売却できないことになったという。 マタス氏の主張では、左翼のフェンス際に立って試合を携帯電話で録画していたところ、大谷の50-50記念球が自分の方に来るのが見えたので、左手で掴んでボールをキープするつもりだったが、筋肉質の年配の男性がマタス氏の腕を両足で挟み込み、ボールを奪い取られたとなっている。誰が正当な所有者だと認められるか不明だが、いずれにしても泥沼化は避けられそうになさそうだ。
ベースボールチャンネル編集部