クロマグロ大型魚、漁獲枠1・5倍に…翌年に未使用枠を繰り越せる特例措置も決定
太平洋クロマグロの資源管理を話し合う国際会議「中西部太平洋まぐろ類委員会」(WCPFC)は3日までフィジーで年次会合を開き、2025年以降の漁獲枠を拡大することを正式に決めた。30キロ以上の大型魚は従来の1・5倍、30キロ未満の小型魚は10%増となる。 【図】一目でわかる…日本の太平洋クロマグロ漁獲量、このように推移している
近年の資源量が回復傾向にあることを受けた措置。日本の漁獲枠は大型魚が現在の5614トンから8421トンに、小型魚が4007トンから4407トンに増える。増枠案は7月のWCPFC北小委員会で合意していた。
年次会合には日本、米国、韓国、台湾など26の国・地域が参加。今回は漁獲枠の増枠のほか、割り当てられた漁獲枠の17%を上限に未使用枠として翌年に繰り越せる規定や、小型魚の漁獲枠を大型魚に振り替えられる特例措置をルール化することも決めた。