海外メディアは大坂なおみの初戦敗退波乱理由をコーチ別離と結びつける「会見で感傷的に泣き崩れた」
オーストラリアのニュースサイトnews.com.auは「世界1位の大坂が感傷的な記者会見で泣き崩れる」との見出しを取り報じた。 「コートでの不可解なメルトダウンの後、大坂は試合後の記者会見で感情を保つことができず、“気を落ち着けるために部屋を離れる必要があるか”と記者に問われる場面もあった」と試合後の会見での様子をピックアップした。 記事は、試合について「トーナメントのトップシードとして1回戦を免除され2回戦から登場となった大坂は、セカンドサーブとなった27本中5ポイントしか取れずポイント獲得率はわずか19%だった。ファーストサーブは22本中、12ポイントだったが、その半分をわずかに上回るポイントしか取れなかった。彼女はサーブゲーム9度のうち、7ゲームを失った」と敗因をサーブにあったと指摘した。 ただ女子テニス協会(WTA)の公式サイトは、「大坂、ドバイでの敗戦後もパニックを生む原因はないとの考えを示す。『まだたくさん学ぶことがあると感じている』」と、大坂のコメント入りの見出しを取って、前向きにドバイでの初戦敗退を報じていた。 記事はファーストサーブの確率が45%でセカンドサーブのポイント獲得率は、わずか19%だったことを伝え、「(会見で)そのサーブの不調が大坂を気落ちさせているように見えたと聞かれ、彼女は笑いをこらえることができなかった」と大坂の試合後の様子を伝えた。 同記事も 「コーチのバイン氏と別れてから初の大会でのプレーで、大坂は、このニュースに関する大衆の反応について油断していたことを認めた」とも報じて、大坂がコーチとの別離に注目が集まったことに当惑していたことについて触れた。 「注目を浴びることを恥ずかしがることでよく知られる大坂は、周囲の混乱をさえぎることがなぜ難しかったかについて説明する際に感情を高ぶらせた」と、会見で涙ぐんだシーンを紹介した。 「大坂は初戦を前に練習コートでリズムを見つけるのに苦労したと話している」と指摘する一方で「パニックにつながるあらゆる根拠は退けた」と前向きに報道。 「大坂は、前年覇者として臨む3月のBNPパリバ・オープンに向かう上で自信を見せるのには理由がある。昨年夏に厳しい敗戦が続いた後、彼女は全米オープンを勝ち取った。1月、ブリスベン・インターナショナルの準決勝で失望させられるプレーを見せた後に大坂は立ち直り全豪オープンで勝利した」と、失敗を次の試合に生かして全米、全豪タイトルを連覇してきた経緯を紹介した。 大坂はパリバ・オープンまでに次期コーチを決定する考えだが、早く決めなければ、当分、周囲の喧騒は収まりそうになさそうだ。これも世界ランキング1位の宿命かもしれない。