韓国合同参謀本部、玄武II射撃訓練…北朝鮮全域が射程圏
北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル挑発に対し、軍当局が韓国型3軸体系「大量反撃報復(KMPR)」の核心手段である玄武地対地ミサイル射撃訓練で対抗した。西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)一帯の白翎島(ペクリョンド)・延坪島(ヨンピョンド)では北朝鮮の無人機浸透と北朝鮮軍の奇襲占拠を防御するための大規模増援訓練も行われた。 韓国軍の合同参謀本部によると、7日、陸軍ミサイル戦略司令部隷下の関連部隊が忠清南道安興(アンフン)の西海射撃場で玄武IIを1発撃つ訓練を進行した。ミサイルは約200キロ飛行して仮想標的に命中したと、軍は伝えた。 玄武IIは北朝鮮全域を射程圏に置く軍の核心打撃手段。弾頭に入った子弾をばらまいて1発でサッカー場3、4個分の面積を焦土化する大量破壊兵器だ。射程距離によってA・B・C型(約300-800キロ)に分けられるが、軍は作戦保安上の理由から細部諸元を公式確認していない。ただ、対北朝鮮圧力レベルの射撃訓練は通常、玄武IIのC型を意味するというのが軍内外の評価だ。 これに先立ち6日には空軍ミサイル防衛司令部2個部隊が地対空ミサイルの天弓IIとパトリオットで標的を迎撃する訓練も行った。これらは韓国型ミサイル防衛(KAMD)体系を構成する戦力に挙げられる。北朝鮮の弾道ミサイル武力示威に対抗してKAMD・KMPRの能力と意志を相次いで強調したということだ。 西海NLL一帯の白翎島・延坪島では約6600人の兵力を動員した大規模な年次増援訓練が実施された。海兵隊西北島嶼防衛司令部の主導で艦艇10余隻と上陸機動ヘリコプター(MUH-1)、アパッチヘリコプター(AH-64E)、ブラックホークヘリコプター(UH-60)をはじめとする航空機35機など陸・海・空軍と海兵隊戦力が共に参加した。