仕事にも人生にも大いに役立つ「気付き」と「教養」をくれる、いまイチオシの本をピックアップ
「ぐっすり寝」こそが医者いらずの健康法だった!
『スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」』 著者:奥村歩 出版社:すばる舎 あなたは熟睡できていますか? 眠りの質は、今後の人生を大きく左右するそうです。10万人の脳を診てきた脳神経外科医の著者は、デジタル社会が起こす脳過労や不眠の蓄積が、認知症や様々な病気の引き金になり、若年化してきていると警鐘を鳴らしています。 どうすればいいのでしょうか? 答えは簡単で、「熟睡=ぐっすり寝」すること。熟睡中にのみ、脳のゴミが洗い流されるシステムが働くからだそうです。 また、眠りに関わる脳内ホルモンのしくみも解説されており、自分の悪習慣をつくづく反省。これで眠りをやっとコントロールできるようになりました。睡眠薬を飲んでいる人もさらに知見が深まりますよ。 (すばる舎 編集担当) 『AIに意識は生まれるか』 著者:金井良太 編集:佐藤喬 出版社:イースト・プレス 「AIに意識......」。コンピュータが人間を支配する某SF映画を見て育った世代なら、本能的に不安を覚えるフレーズだと思います。しかし、よく考えてみると、私たちはAIや意識についてほとんど理解しておらず、おびえる根拠そのものが、ひどくあやふやなことに気づきます。 本書は、「意識とは何か?」という壮大なテーマについて、日本屈指の意識研究者の半生を追体験する形で語る1冊です。哲学、言語学、コンピュータサイエンスなど、さまざまな学問を動員して語られる内容は、決して平易ではありませんが、その語り口には、哲学的な妙味があり、コンピュータサイエンスに疎くても、理解を深めることができます。 意識とは何か? それがAIに生まれたら? 意識をめぐる壮大な旅に出ませんか? (イースト・プレス 編集部) 『逃げられる人になりなさい』 著者:神垣しおり 出版社:飛鳥新社 完璧を目指す、どんな小さなことでもがんばってしまう──。仕事に育児にと奔走する女性はついつい無理をしてしまいやすいです。 しかし著者は、「自分を傷つけたり悩ませたりすることからは逃げていいのです。 “逃れる道” は必ず備わっているのですから」といいます。逃げることを悪だととらえず、一度距離を取れば新たな道が開けるのです。 本書は、国立大学や医学部に進む卒業生が多い、今注目の名門女子校で教えていることをまとめた一冊。つらい・苦しいことのとらえ方からコミュニケーション術、品格、生と死まで──現代を生きる女性に今伝えたい、生きづらさをなくすメッセージ集です! (飛鳥新社 出版部 松本みなみ) 『仕事に追われず自分の時間を確保する』 著者:ハック大学ぺそ 出版社:ポプラ社 いつも時間が足りないと嘆いているけど、「仕事のスピードを数倍になんてできるわけがない」と思っている方は、本書の時間術を試してほしいです。とにかくまず手をつけることは、「今ある不要な仕事」をなくすこと。「このインパクトに勝るものはない」というのがビジネス系のYouTubeで圧倒的な信頼感を得ている著者の主張です。 時代の流れやテクノロジーの発達の速さと競う合うことなく、自分のミッションやタスク量を見極め、静かに落ち着いて日々の仕事を管理していく──。人生の “限りある時間” を無駄にしないで使うための仕事論がコンパクトにまとめられています。自分を追い込み過ぎないで仕事と向き合っていきたい方に、ぜひ読んでいただきたいです。 (ポプラ社 一般書企画編集部 編集長 村上峻亮) 『60分でわかる! 新NISA 超入門』 著者:酒井富士子 出版社:技術評論社 2024年1月からスタートする新NISA。資産運用、投資などと聞くとちょっと尻込みしてしまう人もいるかもしれませんが、実際は積み立て貯金のような感覚で手軽に始めることができます。新制度では非課税期間の制限がなくなり、制度も恒久化。ライフステージのどのポイントからでも(18歳以上であれば)運用が可能、少額からでも始められます。 本書は新NISAをゼロから始めたい人にとっても、現行NISAを継続しながら運用したい人にとっても知っておきたい知識をコンパクトに凝縮した1冊です。賢い資産形成のための知識をおさえて、100年人生を乗り切りましょう! (技術評論社 編集担当 伊東健太郎) 『小さな幸福論』 著者:藤尾秀昭 出版社:致知出版社 侍ジャパン前監督の栗山英樹氏が愛読し、日本ハムファイターズの新入団選手全員にも毎年渡しておられたのが『小さな人生論』と『小さな修養論』シリーズです。本書はその新シリーズとなる第1巻。 著者は、人間学を学ぶ月刊誌『致知』の発刊に、創刊から45年にわたり携わってきた藤尾秀昭。 稲盛和夫氏が晩年のインタビューで答えた「人生で一番大事なもの」、松下幸之助氏が掴んだ心の法則など、古今の先達が説いた教えを23篇にまとめています。 『致知』が追究してきた人間学の学びとは、人が幸福に生きるための学びであるともいえます。多くの人の幸福に生きるための指針となることを願っています。 (致知出版社書籍編集部 小森俊司) 『感情に振り回されないレッスン』 著者:中野信子 出版社:プレジデント社 人間は、誰しもが感情の生き物です。社会的な動物であり、感情にとらわれる自分もまた、一定の社会的な立場を持つ存在です。ネガティブな感情から目をそらすのではなく、はっきりと自覚する。それだけでも、かなり楽になると著者は言います。 人間関係の中に渦巻く嫌な気持ちをエネルギーに変えて幸福に近づく! これが、本書でいちばん訴えたいポイントです。そのためには、脳を知り、脳を使いこなせれば一生が大きくが変わります。 本書は、脳科学者・中野信子氏がこれまで各所で発言・著述してきた「脳に効く言葉」を厳選してピックアップ。短い文章で端的に302語に集約した、1日1語、脳科学からの「学びの言葉」の集大成です。仕事や生活に追われると、脳はどんどん混乱をきたします。負の感情に「振り回されている」と感じる人へ、前向きなエネルギーに転換する方法を伝授します。 (プレジデント社 出版事業室 石塚明夫)