仕事にも人生にも大いに役立つ「気付き」と「教養」をくれる、いまイチオシの本をピックアップ
ミスを減らしながら仕事の効率アップ!
『Power Automateではじめる業務の完全自動化(できるエキスパート)』 著者:太田浩史 出版社:インプレス 定型メールの送信やデータの転記など、パソコンを使った作業の中で毎日や毎月ごとに繰り返されるものはありませんか? Power Automateはそういったルーティンワークの自動化を助けてくれるサービスです。 本書の特徴は「基本編」「応用編」「活用編」の3部構成となっている点。各パートで段階的に知識を付けながら、Power Automateの基礎から便利なテクニックまで習得できます。 日々の作業を時短したい人、部署やチームの業務効率を改善したい人はぜひ本書を。プログラミング無しで自動処理が作成できるので、より多くの人が実践できる内容となっています。 (株式会社インプレス できる編集部 編集担当者) 『アソビジネス大全──遊び+ビジネスで人生が変わる』 著者:潮凪洋介 出版社:自由国民社 「アソビジネス」とは「遊び」+「ビジネス」。自分が好きなこと、得意なことに気づき、それを楽しくビジネス化するという意味です。本書はこの「アソビジネス」を実現するための様々な方法をわかりやすく説明し、体系的にまとめた1冊です。 著者の潮凪洋介氏は「会社でも家でもない場所=サードプレイス(第3の場所)で本当の自分を取り戻し、やりたいこと、好きなこと、得意なことを見つけていく」ための啓蒙活動を長年続けています。本書にはその経験で培われたノウハウをすべて注ぎ込みました。 いまの仕事人生に満足していないすべての方々に、ぜひご一読していただきたいです! (株式会社自由国民社 編集局長 竹内尚志) 『校閲至極』 著者:毎日新聞校閲センター 出版社:毎日新聞出版 出版社の校閲部が舞台となった宮木あや子さんの小説『校閲ガール』が、石原さとみさん主演でテレビドラマ化されたことで、「校閲」の仕事が広く知られるようになりました。 本書は、誰にでも読みやすく正確に伝わる日本語をめざし、誤字や不適切表記と格闘する新聞校閲記者のコラム。校閲とは人の間違いを見つけて「悦」に入るというより、見逃して「恐れ」を抱くような仕事。正解のない問題に日々あがき続ける姿に、共感の声が集まっています。 事実確認を徹底する執念と行動力、その真摯な働きぶりに胸が熱くなります。そうか、なるほど!と思わず膝を打ってしまう、校閲の仕事の奥深さと面白さが分かる良書です。 (毎日新聞出版 図書編集部 峯晴子) 『発達障害で「ぐちゃぐちゃな私」が最高に輝く方法』 著者:中村郁 出版社:秀和システム フジテレビ「土曜はナニする?!」、関西テレビ「ちゃちゃ入れマンデー」。著者は複数の人気番組でナレーションを担当し、声優としても活躍してきました。そんな著者は、実は発達障害を抱えており、「苦手なことを手放し、好きなことを選択して生きていく」を実践しています。 著者は、過剰に集中し過ぎてしまう「過集中」の傾向があり、物忘れがひどく、片づけも苦手でした。アルバイトもすぐクビになる日々。自信がなく就職活動をしませんでしたが、ナレーターの道を勧められ、大学卒業と同時に現在の事務所に所属します。 ナレーターは高い集中力が必要な仕事です。著者は人の声が聞こえなくなるほど集中するので、噛まずに読めます。また、没頭したときの調査力にくわえ、表現力・国語力の高さが評価され、数々のオーディションに合格! 短所が立派な長所になったのです。 著者は自己肯定感が低いままでもいいといいます。「できないことをできるようになるために特訓するのではなく、工夫をしよう」と考えているのです(どのように工夫しているかは本書にて)。本書では、発達障害の著者を成功に導いた数々のライフハックを大公開します。いずれも自分の人生を幸せにしてくれる「シンプル」な方法です。 「発達障害で困っている」「私ってADHD?」という方や、「子どものことで悩んでいる」という方に、ぜひご一読いただきたい一冊です。 (秀和システム 担当) 『いずれ起業したいな、と思っているきみに 17歳からのスタートアップの授業―アントレプレナー入門 エンジェル投資家からの10の講義』 著者:古我知史 発行元:BOW&PARTNERS 発売元:中央経済グループパブリッシング 出版社:中央経済社 今年の初め、高校生によるビジネスピッチの審査員に呼ばれました。そこで初めて、今、高校生のためのビジネスピッチがすでに数百校の参加によって、全国的に行われていること、特に一部の高専では地方の企業と組む事業が実際に始まっていることを知りました。大学在学中の起業の例は言うに及ばず、東大など上位校の学生の進路として、最初から起業することを志望する人がこの2、3年で急増しているそうです。実際、本書も、著者の、大学の経営学部の講義録をもとに改稿したものです。 起業のための本はすでにあるものの、まだまだ数は少なく、高校生から読める本はほとんどありません。本書は、社会人が読んでも十分役に立つ起業の入門書ですが、これからの日本を救う若い人たちへのエールも込めて、あえて「17歳からの」としました。アントレプレナー教育に携わらなければならない高校の先生方にもお勧めです。 (BOWBOOKS 代表 干場弓子)