1976年連載の短編集『青い壺』に注目集まる 「おはよう日本」で取り上げられ10万部の増刷[文庫ベストセラー]
12月24日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 20』が獲得した。 第2位は『同志少女よ、敵を撃て』。第3位は『三河雑兵心得 15 関ケ原仁義 上』となった。 4位の『青い壺』は有吉佐和子さんが1976年に雑誌「文藝春秋」で連載をはじめた連作短編集。無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、数々の人の手を渡り歩く。手にした人々や周囲の人間模様、有為転変を鮮やかに描いた13編が収録されている。11月にNHK「おはよう日本」で取り上げられた他、12月にはNHK「100分de名著」でも有吉佐和子スペシャルが放送され『青い壺』が特集される。最近の注目により10万部を増刷し、累計発行部数は60万部を突破しているという。
1位『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 20』大森藤ノ[著](SBクリエイティブ) ダンまち本編、第20弾! 激震、オラリオVS学区対抗【都市競技祭典】――オラリオピアード開催だあああっ! (SBクリエイティブウェブサイトより)
2位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬[著](早川書房) 〈第11回アガサ・クリスティー賞/二〇二二年本屋大賞受賞作〉一九四二年、独ソ戦のさなか、モスクワ近郊に住む狩りの名手セラフィマの平穏はドイツ軍の襲撃により突如奪われる。母を殺され、復讐を誓った彼女は女性狙撃小隊の一員となりスターリングラードの前線へ──ベストセラーを文庫化。解説/高橋源一郎(早川書房ウェブサイトより)
3位『三河雑兵心得 15 関ケ原仁義 上』井原忠政[著](双葉社) 茂兵衛の一人娘が祝言を挙げたのも束の間、太閤・秀吉薨去により世は大いに動揺する。続く前田利家逝去、豊臣家武断派による石田三成襲撃を経て、いよいよ家康は天下への野心を隠さなくなった。悪巧みは冴え渡り、こき使われる茂兵衛は東奔西走する。戦国足軽出世物語、天下を窺う最新15巻! (双葉社ウェブサイトより) 4位『青い壺』有吉佐和子[著](文藝春秋) 5位『ペッパーズ・ゴースト』伊坂幸太郎[著](朝日新聞出版) 6位『マイブック―2025年の記録―』(新潮社) 7位『初心の業 ボーダーズ 4』堂場瞬一[著](集英社) 8位『隠密鑑定秘禄 四 縁組』上田秀人[著](徳間書店) 9位『こいごころ』畠中恵[著](新潮社) 10位『呪いのシンプトム 天久鷹央の推理カルテ』知念実希人[著](実業之日本社) 〈文庫ランキング 12月24日トーハン調べ〉 協力:新潮社 Book Bang編集部 Book Bang編集部 新潮社
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