米国の若手従業員、大多数が職場でAIを活用し有用性を認識
困難な業務や膨大な業務をこなすのに人工知能(AI)を役立てている人はいるだろうか。そういう使い方をしている人は、少なくとも最新の調査結果を見る限り、多数派に属している。 Googleのクラウドサービス「Google Workspace」部門が米国時間11月25日に公開した調査結果よれば、調査参加者の82%がすでに職場でAIを利用していることが判明した。1000人以上が参加したこの調査は、The Harris PollがGoogle Workspaceの委託を受けて実施したもので、勤務先ですでにリーダー的な立場にあるか、リーダーを目指している米国の22~39歳の労働者に焦点を当てたものだ。 88%の回答者は、膨大な量の業務に取りかかるのにAIを利用すると述べていた。具体的には、70%もの回答者がすでにAIを使ってメールを作成しており、難しい内容のメールを一から作成したり、言葉の壁を越えたりするのに役立てているという。そればかりか、88%の回答者が適切な文体にするためにAIを活用していると答えていた。 また、87%の回答者は、AIがスマートフォンで長文のメールを書く作業を楽にしてくれると考え、90%の回答者は、AIが会議でメモを取ってくれると分かっていれば、外出先での会議に安心して参加できると述べている。すでに毎週2つ以上のAIツールを利用していると答えた人の割合は、自らをZ世代と考えている回答者で93%、ミレニアル世代と考えている回答者で79%に達していた。 将来については、調査回答者のほぼ全員(98%)が、今後5年以内にAIが自分の業界や職場に影響をもたらすと予測している。AIをすでに利用している回答者の半数以上は、その経験や評価を同僚と共有しており、そのうちの75%は、生成AIツールの利用を同僚に勧めたことがあるという。 調査対象者らはさらに、生産性、コミュニケーション、リーダーシップの向上にAIが役立つとも考えている。 調査回答者の半数(50%)は、AIが定型業務の自動化にもたらす影響について、今あるものと潜在的なものを含めて認識しており、自動化によって戦略的な業務に費やす時間が増えると述べている。 すでにリーダーとして仕事をしているかリーダーを目指している調査回答者の多くは、他のメンバーとのコラボレーションやコミュニケーションを強化したりチームを率いたりする上で、AIが有効な手段になると考えている。具体的には、86%もの回答者がリーダーを優れたマネージャーにするのにAIが役立つと考え、79%の回答者が優れたマネージャーになるためにAIを利用することに関心があると回答している。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。