[立川談笑さん]早大法学部から司法試験合格を目指していた…なぜ、落語家に?
「聞いて、楽になるような落語を」
――独演会はいつもやってらっしゃるんですね。 もう20年以上、毎月やってますね。いつも使っていた国立演芸場が建て直しというので、会場を変えて。ちょっとさまよってます。 ――これからの抱負を教えてください。 今までも新作落語を作ってきましたが、積極的に作ってみようと思っています。今後のテーマとして、高齢者目線の演目を考えています。高齢者あるあるの落語をしたいなあと。 やっぱり世の中がいろいろ変わってて、ええ、なんでしょうね、コンプライアンスもそうだし、あとは高齢化もそうですし、どんどん新しくというか、いい方向であれ悪い方向であれ、変わっていく中で、みんなの不満だとか興味っていうのも変わってると思うんですよね。 それを落語にどう反映させるか。何か新作落語でいろいろ作ってみたいな。必ずしも爆発的に面白い話じゃなくても、聞いて、なんか楽になるような、ね。ちょっと笑って、うんいいよね、こんなだっていいよねって思えるようなものを作りたいなっていうのがあります。
たてかわ・だんしょう
1965年生まれ、東京都出身。早稲田大学法学部卒業後、93年、立川談志に入門。2005年に真打ち昇進。古典を独自にアレンジした爆笑落語で人気を集める。新年1月17日、なかのZERO小ホール(東京)で、弟子たちもそろって「新春談笑ショー‘25」を開催する。