なんと5人体制だった...登録者数130万人超「パーソル パ・リーグTV(パテレ)」《中の人》が明かす「金曜ナイターからの土曜デーナイターが一番しんどい」理由
わずか5人で3試合分の動画を制作
――ゲームが終わるとすぐ、その日の3試合分の動画を次々とアップされていますよね。あのスピード感はどのようにして生まれているのでしょうか? 基本的には、メインディレクターが1名、編集が1名、運用兼アシスタントが2名、YouTubeのサムネイルを作るスタッフが1名という、おおむね5名のチーム編成です。 この5人で毎日15~20本、ゲームセットから約2時間後くらいまでの間に「今日は何が起きたのか?」ということをチェックいただけるようにアップしています。 出社している社員もいますが、コロナ禍をきっかけに基本的にはリモート体制になりました。これはよく驚かれるのですが、試合ごとに担当スタッフがいるわけではなく、スタッフ全員がモニターを3台家に置き、3試合すべてを並行して見ながら編集をしています。特別に訓練したわけではないのですが、いつの間にか対応できるようになりました。 スタッフにはそれぞれ強みがあって、サムネイルのデザインが得意だったり、概要欄のコメントやタイトルを付けるのがやたらと上手かったり。ほかにも数字や誤字脱字などのミスに即座に気付く、校正に特化したタイプの人間もいます。今は個々の才能を100%活かしたチーム編成になっていますね。
パテレが「一番キツい日」
――野球でいうと1番から9番までが揃っている、という感じですね。毎日3試合を最初から最後まで追うわけですから、相当な野球ファンでないと務まらない仕事だと思いますが……。 いや、それがメインで編集しているディレクターはものすごく野球ファンかというと、そうでもないんです。 この10年で3000試合以上を隅々まで見ている、日本でもっともパ・リーグを追いかけている人間ですけどね。 逆にアシスタントは野球好きが多いです。本当のファンでないと得られない情報もあるので助かっていますね。「めちゃくちゃマニアな人」と「ちょっと距離がある人」、どちらの視点も大切なので、チーム内で偏りが出ないよう、バランスを考えて配置しています。 よく「パテレ働きすぎじゃないの」と心配されるんですが、週休2日は取れるようにしています。ただ、夏場は、土日でデーゲームとナイターが重なることがあるじゃないですか。私たちは「デーナイター」と呼んでいるのですが、正直ちょっとキツい……。 一番しんどいのは金曜ナイターからの、土曜デーナイターですね。でも、セ・リーグファンのメンバーは、その休みの合間に神宮球場や東京ドームに足を運んでリフレッシュしていますよ。 チーム内のバランスの話でいうと、男性と女性では知識の方向性も違うと思うんです。女性ファンだと、試合内容やプレー以外の比重も大きくて、SNSでの発言や選手同士の仲の良さに注目する方も多い。男性はチームが勝つにはどうしたらいいか、やはり成績を気にする傾向がありますね。
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