節約のため毎年夏はシャワーだけにしています。ガス・水道代はどれくらい節約できるでしょうか?
夏場は湯船に入るのも暑く節約にもなるので、シャワーだけで済ませる方は多いのではないでしょうか。しかし、クーラーの効いた涼しい部屋と暑い外の寒暖差で夏バテなど、体調を崩す方も少なくないでしょう。 そこで今回は、シャワーのみの入浴の場合と、浴槽にお湯をため、かつシャワーを使う場合とで水道代とガス代を比較します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
夏をシャワーだけにした場合、ガス・水道代はどれくらい節約できる?
夏場(6月~9月)シャワーのみの場合と浴槽にお湯をためる場合を比較して、どれだけ節約できるのかを解説します。なお、入浴の際の条件は以下のように仮定します。 ・シャワーのみの場合は、シャワー使用時間15分 ・一般的な浴槽(200リットル)にお湯をため湯船に入り、シャワーを3分間使用 これらの条件下での水道代とガス代を計算し、比較します。 ◆シャワーだけにした場合にかかるコスト まずは、シャワーだけにした場合の水道代とガス代を計算してみましょう。 【水道代】 東京都水道局の調査によると、シャワーを3分間流しっぱなしにした場合、約36リットルの水を消費するようです。仮に15分間シャワーを浴びた場合、約180リットルの水を消費する計算になります。1リットルあたりの水道代を0.24円と仮定すると、かかる水道代は1日につき約43円です。 【ガス代】 ガス代の計算式は以下の通りです。 ・湯量(リットル)×上昇温度(度)÷(ガス給湯器の熱効率(%)×ガスの発熱量(カロリー/立方メートル)) × ガス単価(円/立方メートル) 水温を20度から40度に上昇させた場合で、ガス給湯器の熱効率を80%、発熱量は都市ガスの1万750カロリー/立方メートルと仮定します。また、ガス単位は一般家庭の平均である30立方メートル使用した場合の162円とします。 シャワーのみ15分間使用した場合の湯量は、約180リットルです。よって、かかるガス代は1日につき約68円です。水道代と合わせると、1日あたり約111円です。1ヶ月(30日と仮定)でかかるコストは約3330円になり、夏(6月~9月)の4ヶ月間で約1万3320円です。 ◆浴槽にお湯をためた場合にかかるコスト 次に、浴槽にお湯をため湯船に入り、シャワーを3分間使用した場合の水道代とガス代を計算してみましょう。 【水道代】 湯船に200リットルのお湯をため、シャワーは先述の通り3分間で約36リットルのお湯を使用します。水道代の1リットルあたりの単価を0.24円とした場合、かかる水道代は1日につき約57円です。 【ガス代】 ガス代の計算は以下の通りです。 ・200(リットル)×20(度)÷(0.8(%)×1万750(カロリー/立方メートル))×162.00(円)=約75円 先述の通り、3分間シャワーを使用した場合の湯量は約36リットルのため、同様に計算すると約14円です。そのため、2つを合計するとかかるガス代は1日につき約89円です。 水道代と合わせると、1日あたり約146円です。1ヶ月(30日と仮定)でかかるコストは約4380円となり、夏(6月~9月)の4ヶ月で約1万7520円です。 以上を踏まえ「シャワーのみ」と「湯船とシャワー」を比較すると、夏(6月~9月)の4ヶ月間で約4200円の出費の差が生まれることが分かります。