米国債、25年は平穏推移も-JPモルガン「現実的サプライズ予測」
マイケル氏は米経済のソフトランディングをなお見込んでいる。これは同氏が数カ月前から予想していることだ。
今後1年間に平穏が続けば、米10年債利回りは3.9-4.65%のレンジで推移する可能性が高いと、同氏は指摘。「われわれは多くの時間を費やして、基本シナリオを立てようと努める。しかし合理的なテールリスクを理解することも、投資プロセスの良い側面だ」と続けた。
マイケル氏は市場を揺るがし得る、投資家が十分に備えていない、可能性の低いシナリオについて予言するという、ウォール街の伝統に倣った。
来年にはこの他、新興国市場の証券が大きく持ち直す可能性があるほか、米原油先物相場は下落し、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は1バレル=50ドルを割り込む恐れがあるとも予想。ソブリン債のスプレッドにショックが生じる可能性も注視しており、具体的にはフランスとイタリアの国債利回り差がゼロになるかもしれないとしている。
(更新前の記事でCIOの名前表記をボブ・マイケル氏に訂正済みです)
原題:JPMorgan’s Michele Sees Chance for Treasury Market Calm in 2025(抜粋)
--取材協力:Ye Xie.
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Liz Capo McCormick