男子は日本航空が23年連続、女子は帝京三が2年連続で全国へ 春高バレー山梨大会
「春の高校バレー」の愛称で知られる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会出場を懸けた山梨県予選（産経新聞社など主催）の男女決勝が27日、甲府市の小瀬スポーツ公園体育館で行われ、男子は日本航空が日川を下し、23年連続23度目、女子は帝京三が東海大甲府に競り勝ち、2年連続5度目の優勝を決め、全国大会の切符を手にした。全国大会は来年1月5日、東京体育館（東京都渋谷区）で開幕する。 ◇ 3年連続の顔合わせとなった男子決勝。日本航空が圧倒的な攻撃力で、日川を下した。エース鷹野天祐（3年）、198センチの長身を誇るモンゴルからの留学生バト・エルデネ（2年）がブロックや高い打点でのクイック攻撃などでポイントを重ねていった。守備面でもレシーブなど安定、危なげない試合運びを見せた。日川はエースで主将の藤原悠成（3年）が奮闘したが、日本航空を追い詰めることはできなかった。 女子決勝では地力に勝る帝京三が力で押し切った。第1セット序盤は、東海大甲府がサービスエースや左利きアタッカー日向芙美香（3年）のスパイクなどによる連続ポイントなどで一時は3点差をつけた。しかし、終盤に追いついた帝京三は寺田乃彩（3年）のスパイクなどで突き放し、第1セットをもぎ取った。 第2セットは落ち着きを取り戻した帝京三が終始先行。第3セットは終盤まで接戦となったが、主将でエース水上千紗乃（3年）のフェイントや強烈なスパイクで勝利をものにした。帝京三はこれで全国高校総体（インターハイ）県予選など県大会すべてを制した。（平尾孝） 男子・日本航空の月岡裕二監督「保護者や関係者の皆さんの支えがあって選手が頑張った結果だ。ウチの生命線であるサーブレシーブがよかった。全国大会ではチャレンジャーとして一戦一戦、山梨県の代表として恥ずかしくない戦いをしていきたい」 男子・日本航空の鷹野天祐主将「やっと（全国大会の）スタートラインに立ったという気持ちだ。決勝はサーブレシーブがきちんとでき、クイック攻撃などを多用できたのがよかった。全国大会までに、守備をさらに鍛え、サーブを強化して春高での日本一を目指す」 女子・帝京三の依田哲也監督「出足しがよくないチームで、第1セットをリードされたものの、逆転して流れをつくれたことが勝因だ。第2セットからは落ち着きを見せ、ラリーをものにできた。これまでの全国大会などの経験が生き、粘り強いバレーが展開できた」
女子・帝京三の水上千紗乃主将「これまでチームを支え、応援してくれたみんなに恩返したいと思っていた。ダブルセッターがうまく機能して、きわどいところで粘ってポイントを取れたことが大きかった。全国大会ではベスト8を目指す」
