これさえあれば、あらゆる調理が野外で可能に! 「トランギアに聞く、クッカーの基礎知識」【vol.01 鍋・フライパン】
アウトドアで料理を楽しむ際、ぜひ持参したいのが「クッカー」です。そこで、数多くのクッカーを手がけるスウェーデンの老舗メーカー「トランギア」を展開するイワタニ・プリムスの広報担当・鈴木 伶氏に、クッカーの基礎知識や選び方についてお聞きしました。 【写真】ソースパンとフライパンがセットになったクッカーを見る(全3枚)
軽量なアルミを使用したアウトドア用調理器具
キャンプで料理をする場合に欠かせないのが、クッカーです。 「クッカーとは、アウトドアで使用する調理器具の総称です。トランギアのクッカーは、持ち運びしやすいように家庭用のものより薄くて軽いアルミ素材を用いて軽量化し、ハンドルも着脱式にしてコンパクトに収納できるようにしています(一部製品を除く)」 スウェーデンの老舗メーカー「トランギア」では、さまざまな種類のクッカーを手がけています。 「トランギアは1925年、若い頃から優れた技術と先鋭的なデザイン力を持っていたジョンYジョンソンが創業し、耐風性に優れたストーブを何世代にもわたり作り続けてきました。 当初は家庭用の調理器具を生産していましたが、1930年代に労働者の休日が増え、余暇を過ごすためのキャンピングギアへの需要が高まったことから、キャンプ料理のための製品開発へと主軸を移しました」
鍋2つとフライパンを組み合わせたベーシックなセット
では、クッカーには具体的にどういうものがあるのでしょうか? 「家と同じように調理するには、最低限、鍋とフライパンが必要です。鍋があればお湯も沸かせますし、お米を炊いたり、野菜をゆでたり、カレーを煮込んだりすることができます。フライパンがあれば肉や魚を焼いたり、野菜を炒めたりすることができますから、この2種類があればたいていの料理は作ることができます。 そこで、トランギアではソースパン(鍋)2つとフライパン、フタ、ハンドルの5点を組み合わせたベーシックなセットを用意し、初心者におすすめしています」 「ツンドラ3」は2~3人分の調理に対応する、2サイズのソースパンとフライパンを組み合わせた中型のクッキングセットです。
小型サイズの「ツンドラミニ」も
「いずれも内側にノンスティック加工を施してあるので、食材がこびりつきにくく、調理後のふき取りや洗浄も楽です。ハンドルは着脱式で、移動させる際にそのつど挟んで使います。 底面にはノンスリップ(滑り止め)加工を施しているため、安全に調理することができます。また、ぴったりとスマートにスタッキングできるよう、緻密な計算のもとで設計されています」 これさえあれば一通りのメニューが作れるベーシックなセットです。なお、ソロキャンプには、1~2人分の調理をするのに適した小型サイズの「ツンドラミニ」が最適です。
塩田真美