半年前まであった「勢い」をすっかり失ったニューカッスル【現地発】
既存戦力の成長を促したファンも認めるハウの手腕
敗戦を喫した28節チェルシー戦後にファンに挨拶をするハウ監督と選手たち。半年前まであった「勢い」はすっかり失われてしまった。(C)Getty Images
2021年にサウジアラビア資本になってから上昇の一途を辿っていたニューカッスルが、今シーズンは苦戦を強いられ、2年連続のCL出場権獲得が絶望的になっている。半年前まで確かにあった「勢い」はいまや完全に失われてしまったが…。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2024年4月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 「勢い」とはなんとも不思議なものだ。 イングランド人実業家のマイク・アシュリーが実権を握っていた時代のニューカッスル・ユナイテッド(2007~21年)は、それをまったく生み出すことができなかった。アシュリー体制下では、二度のフットボールリーグ・チャンピオンシップ(2部)への降格を経験。いずれも1年でプレミアリーグに返り咲いたものの、トップリーグで上位争いに絡むことはほとんどな
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