塩野義の新型コロナ治療薬「ゾコーバ」厚労省が通常承認 国内では初 4月以降は「約1万5000円」
塩野義製薬は新型コロナウイルスの飲み薬「ゾコーバ」について、厚生労働省から3月5日付で通常承認を得たと発表しました。国内で通常承認が下りた新型コロナ治療薬は初だということです。 新型コロナ治療薬「ゾコーバ」は塩野義製薬が開発し、軽症・中等症患者向けの経口薬で、2022年11月に緊急承認を受けていました。 その後、ゾコーバは、国内約100万人以上への処方データから安全性や有効性が共に確認されたとして5日、通常承認に至ったということです。 通常承認が下りたことで、これまで処方時に必須となっていた文書による患者からの同意書の提出が不要になるということです。 ゾコーバの薬価は1錠当たり7407円で、1治療につき7錠が処方されるということです。 治療薬の自己負担額について、3割負担の人の場合、1回の治療あたり9000円の定額となっていますが、今年4月以降は約1万5000円になるというこです。 塩野義製薬は「ゾコーバの有効性、安全性が確認されたと判断いただけたことを嬉しく思います。今後も引き続き、有効性および安全性に関するデータの提供・収集に努めてまいります」とコメントしています。