バラのある風景に挑戦!~連載「教えて松尾さん!はじめてのバラ」最終回
はじめてバラを育てる人に向けて、バラとのつき合い方、季節ごとのお手入れをやさしく解説する『趣味の園芸』連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」。3月号掲載、最終回のテーマは「バラのある風景に挑戦!」。 みんなのバラの写真 2年間松尾さんと一緒にバラのお手入れを学んだ集大成として、ほかの植物と組み合わせて、小さな庭やベランダでも楽しめるバラのある風景をつくってみましょう。3月号では、春からできる風景づくりのコツをアドバイスしていただきました!「みんなの趣味の園芸」で募集した、みなさんからのお悩みにもお答えしています。 《大好評の松尾さんの連載をまとめた本を4月に刊行予定です。お楽しみに!》 ■連載より(一部抜粋)
バラのある風景づくりのコツ
バラの栽培に少し慣れてきたら、ちょっと引いた位置でバラを眺めてみましょう。 ほかの草花や樹木を足して、お庭やベランダの風景の一部としてバラを楽しめるようになれば、初心者卒業です!
半つる性のバラを主役に花色や葉色で風景を描く
バラのなかでも半つる性の品種は風景をつくるのに適しています。大きく育った枝いっぱいに花を咲かせる姿はとても美しく、また、伸びた枝を思いどおりに扱って好きな姿に咲かせることができるのは、ほかの花木にはあまりない特権です。 そんな半つる性以上のよく伸びるタイプのバラをより引き立ててくれるのが、バラ以外の樹木や宿根草、一年草です。 暗く寂しくなりがちなバラの株元に、バラにはない花色や葉色を足すことで、バラをより美しく、魅力的に彩ってくれます。特に、ブルー系の花は美しいコントラストになります。ブラウン系の葉の植物なども色合いの濃淡がよく出て雰囲気に深みが増します。バラ一色のお庭も豪華ですてきですが「植物の一つ」「花木の一種」として見方を変えると、より魅力的なバラの姿に気づくことができるかもしれません。つるタイプのバラは秋に咲きづらい品種も多く、年に何回も咲きやすい木立ち性のバラやミニバラを加えるのも一案です。 ●2024年3月号『趣味の園芸』連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」最終回 より