フルカスタムの三菱「ランエボIX」がインドネシアから上陸!「NMAA」と「OAM」のカスタムシーンの融合を象徴する使者でした
日本の技術から学んで優秀なインドネシアのチューナーを育てていきたい
IMXのイベント風景を見てみるとインドネシアのカスタムカーは、ショーカーとしてのクオリティが高く、インドネシア製のパーツも増えている。しかし、インドネシアのカスタムは見た目を楽しむ人が多く、チューニングや性能アップの点で言えば、まだまだ日本のカスタマイズのほうが進んでいるとアンドレ氏は語る。 「インドネシアは見た目重視のショーアップのためのカスタマイズが中心となっていて、エンジンチューニングなどの機能面でのカスタマイズは日本と比べるとまだまだですね。パーツももちろんですが、日本の技術から学んで優秀なインドネシアのチューナーを育てていきたいという気持ちも強いです」 現在インドネシアでは、かの国での人気車種である三菱「パジェロスポーツ」やトヨタ「フォーチュナー」といったディーゼルSUVのカスタマイズが人気とのこと。手元にある車両で見た目重視のカスタマイズを楽しもうという面も大きいのだろう。
伝統デザイン「バティック」を用いたバイナルグラフィック
今回展示されていたランサーエボリューションIXは2022年のIMXでナンバー1を獲得したカスタマイズ車両で、日本とインドネシアのパーツが融合したものとなっている。印象的なバイナルグラフィックは、インドネシアの伝統的な布地である「バティック」をモチーフにしたもの。 このクルマで取り入れた外装の仕上げはインドネシアのカスタム技術の中でもトップクラスのクオリティで、このクルマのインドネシア的要素でもとくに自慢のポイントだとアンドレ氏は語る。 また、デイタイムランニングライトが特徴的なヘッドライトはインドネシア製のアイテムだ。間近で見ても高い完成度で、日本のカスタマイズパーツと比べても引けを取らない。インドネシアではこのような外装や電装系に関するカスタムパーツの技術が進んでいて、これらのパーツは他国にも自慢できると語っていた。 エンジンはHKSや東名パワードのパーツを中心に使用し、2.3L化してHKSのGT IIIタービンを装着して600psという仕様だ。