【急増する女性の“痔”】「検査や治療が恥ずかしい」人は必読! 専門医が教える痔のアレコレ
実は女性は“痔になりやすい”ということを、ご存じでしょうか。 これまで、痔と言えば主に男性が患うものというイメージが強かったかもしれませんが、ここ最近では痔の専門外来を訪れる女性が急増しているのだそうです。そこで「痔って、どんな検査や治療をするのか分からなくて不安……」という人のために、大腸肛門専門医の草間香先生にお話を伺いました。 【女性の痔チェックリスト】人には聞けない…「もしかして私も?」と思ったらすぐにチェックを!
病院に行ったらまずはどんな検査をするの?
「痔かも……」と思ったものの、「検査や治療が痛そう」と病院を行くのをためらってしまう人は多いのではないでしょうか。そこで実際に病院に行ったとき、まずはどのような検査をおこなうのか草間先生に教えてもらいました。 「お尻のトラブルがあったとき、そもそも何科に行けばいいの?と迷う人は多いでしょう。できれば肛門科の専門医がいる病院に行ってください。肛門科専門医は他の専門医より少ないのが実情ですが、今はインターネットで探すことができますし、女性向けの肛門科クリニックも増えてきています。以前より自分に合った病院を見つけやすくなってきていると思います」 無事に肛門科を見つけて訪れたら、次は診察です。一体どのような姿勢で、どのように検査をおこなうのでしょう? 「症状についてお話を聞いてから、診察をおこないます。ベッドに横向きに寝てもらい、初めに肛門周囲を観察し、痛みがない様にゼリーをつけてから医師が指を入れて触診をします。切れ痔のある人は患部に指が当たるため痛みを感じることがありますが、チカラ入れてしまうと余計に痛みを感じてしまいます。診察時はカラダの力を抜きリラックスしているほうが楽に受けらます。 触診の後は、肛門鏡や直腸鏡など簡単な器具を用いて、肛門を何回か開いて検査しますが、こちらも痛みが出ないようゼリーを用いておこないます。排便時の痛みや出血の原因、状態などを知り適切な治療を受けるためにも怖がらずに診察に来て欲しいと思います」
痔の検査は「恥ずかしい」し「痛い」?
痔の検査というと、「恥ずかしい」「痛そう」という不安が大半だと思いますが、それはおそらく情報が少ないからではないかと草間先生は言います。 「婦人科の検査も同じように下着を脱ぎますし、それなりに痛みもありますよね。でも婦人科に行くことをためらわない人が多いのは、情報がたくさん出回っていてイメージができるからだと思います。その点、痔の検査はまわりに受けたことがあるという人も少ないため、どんな検査をするのか想像がつかず、不安から過剰に怖がっていることが多いんです。でも人によっては婦人科の検査より楽だったということも多いので、是非恥ずかしがらずに診察を受けてほしいと思います。痔の場合は生理中でも診察は大丈夫です。安心して受診してください」 <検査の時の「服装問題」> ただし検査のときの服装には少し注意が必要だと言います。 「痔の診察は、お尻の部分をしっかり出してもらえればOK。スカートやワンピースの場合はたくし上げてもらいます。ズボンの場合はお尻がしっかり出るところまで下げてもらえれば良いので、肌の露出が最小限。意外と恥ずかしさが少ないようです。 避けたほうがいいのはオーバーオールやサロペット。上下がつながっているので、お尻を出すために全部脱ぐはめになってしまいますから」