就任1年目でリーグ優勝の巨人・阿部慎之助監督 高木豊氏が指摘した「優勝へ近づけた」一手とは
9月28日、阿部慎之助監督率いる巨人が4季ぶり39度目のリーグ優勝を果たした。 原辰徳前監督の後を受け継ぎ、就任1年目ながら昨季まで2年連続4位に沈んでいたチームを再建。開幕からルーキーの西舘勇陽、佐々木俊輔、泉口友汰を起用し、8月中旬には2年目の浅野翔吾を抜擢。若手を積極的に起用しつつ、岡本和真、菅野智之といった主力と融合させ、強力なチームを作り上げた。 【動画】これぞ、ベテランの意地!7回に代打で登場した坂本が適時打を放ったシーン 巨人が優勝を掴んだ要因について、球界内からも様々な声が上がっている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏が28日に自身のYouTubeチャンネルに「【速報】巨人4年ぶり39度目のセ・リーグ優勝!原辰徳監督以来22年ぶり球団6人目の快挙!巨人を優勝に導いた阿部監督の手腕とは?」と題した動画を配信。巨人が優勝に近づいた1戦として23日の阪神戦(甲子園)を挙げ、独自の見解を語っている。 高木氏は0-0で迎えた7回表、無死一、三塁と絶好のチャンスの場面で大城卓三に代え、代打・坂本勇人を起用した阿部監督の采配に注目。坂本は前日の同戦で「6番・三塁」でスタメン出場したものの、3打数0安打。全打席、得点圏に走者がいる状態で凡退していた。 そんな坂本を翌日の重要な場面で起用したことについて「坂本と心中ではなく、坂本と勝負だった」と考察。阿部監督の背中を押す采配と坂本の危機感が決勝打を生み、「優勝へ近づけた」一打だったと評価した。 また、高木氏は阪神の岡田彰布監督と直接会話したことを明かした。岡田監督は首位攻防2連戦を振り返り、「あの2試合目(23日)を落としたことが全て」と語ったという。さらに「今回の優勝を逃した最大の原因」と話したことを伝え、今季を占う重要な一戦だったとした。 就任1年目で優勝を掴んだ阿部監督。10月16日からは本拠地・東京ドームでCSファイナルステージが始まる。日本一達成に向け、どのような采配をみせてくれるのか注目だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]