東京都知事選、小池百合子と蓮舫が“似て非なる”4つの理由…「クールビズ」「2位じゃダメ」に見る2人の違いとは?
■ どこが似ている? 2人の経歴を見れば一目瞭然 小池氏と蓮舫氏はそれぞれ「似ている」候補者であるとも評価される。なるほど、両者の経歴を見ればその共通点は一目瞭然である。 第一に、二人とも「女性候補」という男性ではないジェンダーであることがある。小池氏は都政史上はじめての「女性都知事」ということで、歴史を築いたということができるが、蓮舫氏が次に勝利すれば、2代続けて男性ではないジェンダーの都知事が誕生するということとなる。 そうした「女性候補の戦い」という点では、小池氏も蓮舫氏も同じ属性であることとなる。おりしも6月2日の港区長選挙でも、清家愛氏が当選し、東京23区のなかで、7人が女性区長となったというのも、次の都知事選の一つの焦点がジェンダーであることを予感させる。 第二に、二人とも「テレビ」というマスメディアにまつわる経歴を有していることがある。小池氏はテレビ東京『ワールドビジネスサテライト』の初代キャスターとして報道に携わり、圧倒的な知名度を獲得した。 一方の蓮舫氏は、大学在学時に「第14代のクラリオンガール」としてテレビなどでタレント活動を行い、その後にテレビ朝日『ステーションEYE』のメインキャスターとして報道に携わった。こうした経歴を見ると、マスメディアを通じた見せ方や、その報道の在り方を熟知しているという共通点も浮かび上がってくる。 第三に、二人とも「国際」感覚を有していると考えられるところである。小池氏はカイロ大学を卒業したといわれ、少なくとも欧米だけではない、文化の多様性を学んでいる。 また、蓮舫氏も、台湾出身の家庭で育ち、さらには北京大学にも留学し、アジアの中における日本の位置を考えていたことは想像に難くない。しかし、皮肉であるが、こうした「国際」にまつわる疑惑で、二人とも批判された経験があるというところも共通している。 このように見ていくならば、多様な共通点はあるが、筆者は「似て非なる候補者」という印象を持っている。