墨田区、全指定避難所に蓄電池を配備 災害時の電力確保強化へ
墨田区は12月5日、地震や水害など大規模災害時の備えとして、区内39カ所の指定避難所全てに蓄電池の配備完了を発表した。この取り組みで、災害時の電力確保を強化し、区民の安全・安心な避難環境の提供を目指すという。(すみだ経済新聞) 導入された蓄電池は1440ワットアワーの大容量で、消費電力15ワットのスマートフォンなら約100台分を一度に充電可能。充放電サイクルは約3500回と長寿命で、非常時にも持続的な利用が見込まれる。ソーラーパネルも併せて導入し、晴天時には太陽光での充電が可能。SDGsを意識した環境配慮型の設計となっている。 従来のエンジン式発電機とは異なり、蓄電池は一酸化炭素を排出せず、稼働音も低いため、「夜間の室内でも安全かつ静かに使用できるのが特徴」だという。災害時にはスマートフォンの充電をはじめ、投光器や大型扇風機などの機器の電源としても活用される。 区危機管理担当防災課の担当者は「従来のガソリン発電機に加え、蓄電池が新たな戦力となる。避難所の環境を整備し、区民の安全をさらに高めたい。区では今後も、要配慮者支援や大規模水害対策など、さまざまな防災対策を進めていく方針」と話す。
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