クリスマスの乾杯飲料「シャンメリー」製造中 「付加価値の可能性がある」トンボ飲料・翠田章男社長が意欲
Dラインは充填室と仕上室(包装)に大別される。充填室では調合液をプレート式殺菌機に通して95℃の熱で殺菌。その後、調合液は冷却されタンク内に入る。タンク内には炭酸ガスが充満し、ここを上からシャワー状に降下することで炭酸ガスを吸収する。 瓶容器は、デパレタイザーでパレットにまとめられたものが別室から供給される。デパレタイザーは横から瓶容器を挟む込み1つのパレットに1600本を積み上げる。 仕上室では、打栓後、パストライザーで製品外観を後殺菌し、ラベラーでラベルが貼られた後、ピロー包装機で外装される。
人気キャラクターをデザインしたシャンメリーも手掛けるトンボ飲料では、外装とラベルに重きを置く。 「従来のシャンメリーはピロー包装をはがすと瓶にはラベルが貼られていない裸の状態であった。これだとやはり夢がない。当社ではドキドキ・ワクワクしていただけるよう、複数のラベルを用意して袋を開けるまで分からないようになっている」と説明する。 繁忙期には、ピロー包装機をもう1台稼働し、充填・密栓能力を通常時のほぼ倍速となる1分間145本程度に引き上げることもできる。 箱詰めは人手で行う。4人体制で2人は外観を検査し、残りの2人で箱詰めする。1ケース(1箱)24本入りで重量は24キロ。ケースのパレット積みには、従業員の負担軽減を目的に昨年導入した荷役機器のラクラクハンドが稼働している。