野菜が高いので「根菜の冷凍食品」を利用しています。やはり「生鮮品」のほうが安いと思うのですが、冷凍野菜ってどのくらい「割高」なのでしょうか？

野菜が高騰しているなかで、冷凍野菜を利用している方も多いのではないでしょうか。一方で、「冷凍野菜は生鮮品より割高では？」という疑問もあるでしょう。 実際の価格差や冷凍野菜の便利さ、そして費用対効果について詳しく解説し、節約に役立つ情報をお届けします。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い？ 1人当たりの“平均”もあわせて解説

冷凍野菜と生鮮品、どちらが家計に優しい？ 価格の比較ポイント

冷凍野菜と生鮮品の価格を単純に比較すると、生鮮品のほうが安いことが多いです。特に旬の時期に購入すると、にんじん、大根、じゃがいもなどの根菜類は非常に安価に手に入ります。 一方、冷凍野菜は加工や包装、冷凍技術のコストがかかるため、割高になることが一般的です。 例えば、スーパーで販売されている生のかぼちゃ400グラムが200円で売られているのに対し、カット済みの冷凍食品では400グラムのものが300円程度で販売されています。ただし、以下の場合には冷凍野菜のほうが経済的になることもあります。 ●野菜が高騰しているとき: 天候不順などで生鮮野菜が値上がりしている場合、冷凍野菜は価格が安定しており、お得に感じることがあります。 ●一度に使い切れないとき: 生鮮品は傷みやすく廃棄ロスが発生しがちですが、冷凍野菜は必要な分だけ使えるため、無駄を減らすことができます。

冷凍野菜は本当に「割高」？ 便利さと費用対効果を考える

生鮮野菜に比べると、冷凍野菜が割高になりやすいですが、その便利さを考慮すると、生鮮品よりも費用対効果が高い場合があります。冷凍野菜を使用するメリットは、以下のとおりです。 ●調理が楽：皮むきやカットの必要がないため、下ごしらえの時間を短縮できます。 ●保存期間が長い：冷凍庫で数ヶ月保存できるため、必要なときにすぐ使えるのは生鮮品にはない強みです。 ●無駄が出にくい：必要な分だけ使用できるので、野菜を破棄しなくて済みます。 これらを時間や手間の節約という形で金銭的価値に換算すると、割高と感じにくくなる場合もあるでしょう。

冷凍野菜を賢く使うコツ―節約と健康のバランスを取る方法

冷凍野菜を上手に活用するには、以下のポイントを押さえましょう。 1. 生鮮品との併用を心掛ける 冷凍野菜を完全に頼るのではなく、価格が安定している生鮮品（じゃがいも、玉ねぎなど）と組み合わせて使うと、コストを抑えられます。 2. 業務用冷凍野菜の活用 スーパーではなく業務用食品店で購入すると、1キログラム単位など大容量で割安に手に入ることがあります。 3. 適材適所で使い分ける スープや煮物など、食感を重視しない料理では冷凍野菜が便利です。一方で、炒め物や生食向けの料理では生鮮品を使用するほうがおいしく仕上がりやすいです。 4. 保存方法を工夫する 冷凍野菜は、解凍後すぐに使い切ることが大切です。また、冷凍焼けを防ぐために、密閉容器や冷凍専用の袋を活用しましょう。

冷凍野菜と生鮮品、どちらも活用して家計を守ろう

冷凍野菜と生鮮品には、それぞれ特徴があります。冷凍野菜は割高に感じることもありますが、その便利さや無駄を減らせる点を考えると、工夫次第で節約に役立ちます。価格だけでなく、保存性や調理のしやすさなどを総合的に判断し、料理の目的に応じて使い分けるのがおすすめです。 家計管理を成功させるポイントは、無理なく続けられる工夫をすることです。冷凍野菜と生鮮品を賢く使い分け、家庭に合った節約方法を見つけましょう。 執筆者：FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー