小池都知事、盛り土問題の内部調査第2弾公表(全文1)関係8名の処分速やかに
市場長を含め8名が盛り土をしないことを決めた
そして平成25年2月に完了しました実施設計の成果物には、寸法まで記載されました地下空間のある断面図が提出されております。これに基づいて建設工事が着手されて現在に至ったという、これが時系列的、そして各会議の内容、さらには何がそこで決まったのかということを今、詳しくご説明させていただいたところでございます。もちろん今回の報告書は皆さま方のお手元のところに第2次自己検証報告書ということで、今お配りをさせて。 C:後ほど。 小池:後ほど、すいません。今はPowerPointのペーパーだけでございますが、後ほど、こちらのほうにまとめたものがございますので、ご参照いただければと思います。以上、申し上げましたとおり、基本設計から実施設計にかけて、整備方針。つまり全体に盛り土を敷くという、この方針に反しまして、地下空間を設けること、そして盛り土をしないということが固まっていったという形跡が見られるわけでございます。 従いまして、この間に市場長を務めましたのが2名。OBが1名と現職が1名。そしてまた当時の部長級の職員は6名おります。内訳はOBが3名、現職が3名。合わせまして計8名ということになりまして、この8名が盛り土をしないことを決めた、実務上の決定者。また事実を知り得る立場にあった者であったという判断ができるかと思います。 そこで、こちらもご覧いただきたいんですけれども、当時、豊洲市場の整備の中心を担っておりましたのが、新市場整備部でございまして、ここには技術系の幹部5名が関わっており、結果を見ますと、都が定めた整備方針に反する内容で事業を進めていたことになります。それから新市場整備部長、これに該当するのはOBが1名なんですけれども、この整備部長は平成23年の11月16日に設置されました新市場整備部を統括するライン部長の立場にあった人物でございます。 そこで事情聴取から得られました多くの証言からも、新市場整備部長は整備方針の順守、市場長への報告、説明、技術会議等への確認を行うべき立場にあったわけでございますし、また実務的に地下にモニタリング空間をつくることが決定されたと考えられます平成23年の8月、つまり先ほど申し上げました部課長級の会議の責任者であったと、このようになります。 また新市場建設調整担当部長および基盤整備担当部長、これに当たるのがOBが1名、そして現職が1名でございますけれども、この2人は土木ラインになります。それから新市場建設技術担当部長および施設整備担当部長、それぞれOBが1名、現職1名でございますが、こちらの2人が建築ラインということになって、それぞれトップとしての責任を有することになります。 それから次に岡田元市場長でございますが、この方、今OBでございますが、岡田元市場長と中西元市場長、現副知事でございますが、この2人につきましては、市場の最高責任者であり、盛り土がないことは知らなかった、報告を受けていないと、それぞれおっしゃってはいるんですけれども、それで済まされるというものではございません。責任者であったわけでございます。 そして新市場の整備という重要案件に責任を持つ者として、また。よろしいでしょうか。よろしいですか。いいですか。よろしいですか。新市場の整備という重要案件に責任を持つ者でございますので、実務を進めている技術陣に、文系とか技術系とかそういう話ではなくて、管理をしているかどうか、責任者であるかどうかという観点でございます。実務を進めているのは技術畑でございますけれども、そちらに対して、都の整備方針に沿った形できちんと進められているのかどうかという確認をすれば良かったわけでございますが、その点がなされていなかったということになります。 そしてまた、市場長を補佐して局全体に目配りすべき立場にあるのが管理部長でございます。この管理部長は当時でありますけれども、現職1名でございますが、この点についても責任という観点からは同様のことが言えるのではないかと思います。