ISSから帰還 宇宙飛行士の油井亀美也さんがトークイベント(全文3)
宇宙飛行士とチームワークを発揮するために意識したことは?
樋江井:素晴らしい。はい。で、今まで地上の井田さんと宇宙にいる油井さんの話をしてたんですけれども、ここではもっとたくさんの人いますよね。例えば宇宙飛行士だったりとか、彼らとチームワークを発揮するために意識したことってありますか。 油井:そうですね。やっぱり、私自身、いろんな文化、歴史を持った国々が集まってますので、まずはやっぱり言葉ですよね。あるいは文化をしっかり勉強して、それを理解しようというところから始めましたね。ですから、英語はもう当然前から勉強してましたけども、ロシア語もすごい勉強して、ロシアの文化も勉強して、で、それぞれの人がどういう考え方をしてるのかと。で、こういう状況であればどんなことをしてほしいと思ってるのかというところを想像しながら仕事をするようにしてましたけどね。はい。 樋江井:はい。でも、今なんか話を聞いててすごいうらやましいなって思ってたのは、井田さんと油井さんがすごい仲良さそうで、もう常に連絡を取り合いながらISSを運用してたと。で、そこに国際的なメンバーも加わって、彼らと一緒に本当に気持ちよく仕事をしてるっていう姿がまさにチームだなって思いました。なんかでも、そのチーム、正直、僕も入りたいなって思ってしまってるんですけど。 油井:いや、もう、でも入っていたんだと思いますよ。もう本当に私自身、大きなチームだと思ってましたし、当然管制チームのクルーもそうですけど、ツイッターを読んでくださった方々とか、やっぱりメッセージを送ってくださった方々、ISSを見て、手を振ってくださってる方々、みんな大きなチームじゃないかと思いますけど。 樋江井:なるほど。ちなみに皆さんの中にも、このチームの中に入ってみたいよって思う人、どれぐらいいますか。 油井:おお、どうもありがとうございます。 樋江井:大丈夫ですか。将来、こんなに来ますよ。 井田:ありがとうございます。 油井:いや、来てください、ぜひ。 樋江井:皆さんもう。 油井:いろんな才能が必要なので。 樋江井:確かにいろんな才能が必要ですよね。 油井:お父さん、お母さんもどうぞ、諦めずに。私も宇宙開発に身を投じたのは。 樋江井:でも、大人でも全然あり得ますよね。 油井:大丈夫ですよ。だって私だって宇宙飛行士になったの39歳で、初飛行46歳ですから、おっさんですよ。普通の。 樋江井:でも、宇宙との関わり方っていろいろあると思ってて、もちろん油井飛行士みたいに宇宙に行くっていうのも関わり方だし、井田さんみたいに地上から関わるっていうのも関わり方です。 井田:はい。