鈴木誠也、トレードのウワサが現実味 「守備に就きたがっている」「カブスは外野陣の整理が必要」米複数メディアが同調
カブスがヤンキースとのトレードを成立させたと17日(日本時間18日)、複数の米メディアが報じた。コディ・ベリンジャー外野手(29)と金銭500万ドル(約7億6500万円)を放出し、コディ・ポティート投手を獲得した。 昨季の鈴木誠也外野手(30)は、右翼のベリンジャーが8月中旬に復帰して以降、本人の希望に反してほぼDHに固定された。そのベリンジャーが抜けたことで来季は右翼に戻れる目も出てきてかと思われたが、米メディアによると、約1週間前から取り沙汰されているトレードのウワサが現実味を帯びていると報じている。 同日の米SBネーションは「昨季の鈴木はDHを強いられたが、守備に就きたがっている。今冬のどこかの時点でトレードされる可能性が高い。」と報道。米誌ニューズウィークもこの一報を紹介した上で同調した。 「鈴木の5年契約は総額8500万ドル(約130億円)で、トレード放出しても見返りは多くはないかもしれないが、カブスは混み合った外野陣の整理が必要だし、年俸総額の削減もできる」 カブスはベリンジャーを放出したが、右翼手は22年ゴールドグラブ賞のタッカーをトレード獲得。中堅クローアームストロング、左翼ハップで外野のレギュラーは埋まり、4番手としても米複数メディアは新人のアルカンタラやカナリオを挙げている。 また、同誌は鈴木がトレード話の俎上(そじょう)に登る理由を「守備が不得意なせいで、外野手というよりはフルタイムのDHにどんどん近づいている」と説明。さらに「それでも、今オフのFA市場で外野陣の層が薄くなれば、鈴木は他球団のトレードの興味をそそるのに十分な打撃力がある」と付け加えた。 一方、鈴木自身はあくまでも右翼守備を望んでおり、地元AM局WSCRによれば、ウルフ代理人は今月に「セイヤはキャリアのこの段階でフルタイムのDHになりたがっていない。これまでの野球人生で外野手として高いパフォーマンスをしてきた。それこそ、彼がよって立つものだ」と語った。
中日スポーツ