老齢年金生活者支援給付金「2024年度の給付額の目安早見表」はいくら?年金世帯に「追加の給付金」検討開始へ
低所得の公的年金等の人向けに、受け取れる年金額が上乗せして支給される年金生活者支援給付金という仕組みがあります。 ◆【写真3枚】老齢年金生活者支援給付金「2024年度の給付額の目安早見表」などをチェック さらに岸田文雄首相は、秋以降の経済対策として年金生活者や低所得者世帯を対象にした給付に取り組むと述べています。 本記事で年金生活者支援給付金の仕組みと、夏から年末に向けて政府が実施する経済対策について確認しておきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
年金生活者支援給付金とは
年金生活者支援給付金とは、公的年金等の収入やその他の所得が一定以下の方の生活支援を目的とした制度です。 年金生活者支援給付金は次の3種類があり、日本年金機構へ請求認定の手続きをすれば、各要件を満たしている限り継続的に受け取れます。 ・老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金 ・障害年金生活者支援給付金 ・遺族年金生活者支援給付金 各給付金の要件や支給額を見ていきましょう。なお給付金額等は令和6年4月時点の金額です。 ●老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金 【支給対象者】 ・65歳以上の老齢基礎年金受給者 ・前年の公的年金等の収入金額※1と給与所得や利子所得などのその他所得の合計が87万8900円以下※2 ・世帯全員が市町村民税非課税 ※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まれない ※2 77万8900円超87万8900円以下の方は、補足的老齢年金生活者支援給付金が支払われる 【給付額】 月額5130円を基準に、保険料納付期間等に応じて以下の(1)と(2)を合計した金額が給付されます。 (1)保険料納付期間に基づく額(月額)=5310円×保険料納付済期間÷被保険者月数480ヶ月 (2)保険料免除期間に基づく額(月額)=1万1333円×保険料免除期間÷被保険者月数480ヶ月 2024年度【給付額の目安早見表】 保険料納付済期間・保険料全額免除期間:給付金額(月額)・老齢基礎年金額※(月額)・老齢基礎年金額※+給付金額(月額) ・480月・0月:5310円・6万8000円・7万3310円 ・240月・0月:2655円・3万4000円・3万6655円 ・360月・120月:6816円・5万9500円・6万6316円 ・240月・240月:8322円・5万1000円・5万9322円 なお補足的老齢年金生活者支援給付金の計算方法は以下の通りです。 ●障害年金生活者支援給付金 【支給対象者】 ・障害基礎年金の受給者 ・前年の所得が472万1000円以下※ ※扶養親族の数に応じて増額 【給付額】 ・障害等級が2級の人:5310円(月額) ・障害等級が1級の人:6638円(月額) ●遺族年金生活者支援給付金 【支給対象者】 ・遺族基礎年金の受給者 ・前年の所得が472万1000円以下※ ※扶養親族の数に応じて増額 【給付額】 ・5310円(月額) ただし遺族基礎年金を2人以上の子が受給しているときは、上記金額を子の数で割った金額となります。