フェンシング 江村美咲は「早く髪を染め直したい」旗手の大役から個人戦敗退→団体銅に「改めて自分一人だったら」
金2、銀1、銅2のメダルを獲得したパリ五輪のフェンシング日本代表が7日、羽田空港に到着し、帰国した。 【写真】メダルも笑顔も輝いてる 東晟良らフルーレ団体メンバーも帰国 銅メダルを獲得した女子サーブル団体の江村美咲(25)=立飛ホールディングス=は、多くの出迎えを受けて「胸にメダルがかかって皆さんに持って帰れて、いったんホッとしています」、高嶋理紗(25)=オリエンタル酵母工業=は「私たちの姿を見て喜んでくださる方がこんなにもいるんだなと」、福島史帆実(29)=セプテーニ=は「パリにいる時に、日本で今フェンシングフィーバーが起きてるよ、みたいな連絡が来ていたんですけど、本当にフェンシングがみんなでメダル取って注目してもらえて、本当にうれしいなという気持ち」と喜んだ。 東京五輪にも出場した福島は、東京後に「気持ち的にもフェンシングがちょっと難しくて、続けるのを迷う時もあった」というだけに「みんなでメダルを獲得して、ここまで続けてきて良かったなというふうに心から思えることができたパリオリンピックでした」と、うれしさもひとしおだ。 個人では2022、23年世界選手権2連覇で、今大会で日本選手団旗手を務めた江村は、個人で3回戦敗退後に団体で銅を獲得し、「自分にとってはすごい苦しい期間だったなと思ったんですけど、改めて自分一人だったらここまで気持ちが折れずに踏ん張れたか分からなかった」とチームメートやコーチ、スタッフらに感謝。「もっといいパフォーマンスをしたかった気持ちが強い中で、できないなりに最後まで踏ん張れたのは、仲間と応援の声もあったし、旗手としての立場も、自分を強く保つために助けてくれたと思う」と、責任感がプラスに作用したことを明かしていた。 28年ロサンゼルス大会について、江村は「具体的には考えられていない」としつつも、「今回、自分が一番いいというパフォーマンスが発揮できなかったのは、この3年間どこかに詰めの甘さがあったのかなと思ったので、いったんしっかり休んで切り替えた後には今まで以上にしっかりストイックにと言うか、より自分と向き合って自分の弱さを減らしていきたい」と、挑戦に意欲をにじませた。 また、日本でしたいこととして、江村は「今一番早くしたいのは、髪を染め直したい」と、トレードマークになった金髪を変えることを宣言。次の色は「決めていない」という。高嶋、福島、尾崎世梨(21)=法大=は「焼き肉を食べたい」と声をそろえていた。