【MLB】ナショナルズがアメッド・ロサリオの獲得を発表 年俸200万ドルの1年契約 内外野守る便利屋
日本時間1月9日、ナショナルズはレッズからFAとなっていたアメッド・ロサリオと1年契約を結んだことを発表した。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、年俸200万ドルの1年契約だという。ロサリオは一塁を除く内外野6ポジションでの出場経験があるユーティリティ・プレーヤー。契約規模から考えると、レギュラーではなくプラトーン要員または内外野のバックアップ要員としての起用が予想される。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在29歳のロサリオはメッツ時代にトップ・プロスペクトとして期待されていた選手であり、2017年シーズン開幕前には「MLB.com」のプロスペクト・ランキングで全体5位にランクイン。同年8月に21歳でメジャーデビューした。 メッツでは2019年に157試合で打率.287、15本塁打、72打点、19盗塁、OPS.755をマークするなど、正遊撃手として活躍していたが、2021年1月にフランシスコ・リンドーアとのトレードでアンドレス・ヒメネスらとともにインディアンス(現ガーディアンズ)へ移籍することに。ガーディアンズでも正遊撃手を務めたが、守備面の不安が露呈し、左翼や中堅など、遊撃以外のポジションを守る機会も増えていった。 2023年はシーズン途中にドジャースへトレードされ、シーズン終了後にFAになると、昨季はレイズと契約。7月末のトレードでドジャース復帰を果たしたが、わずか2週間ほどで戦力外となり、ウエーバーでレッズへ移籍した。結局、昨季は3球団合計で103試合に出場し、打率.280、3本塁打、32打点、13盗塁、OPS.686を記録。二塁、三塁、遊撃、右翼と4つのポジションをこなした。 ナショナルズはレギュラーに左打者が多く、ロサリオが守った経験のある6ポジションのうち、二塁(ルイス・ガルシアJr.)、三塁(ホセ・テナ)、遊撃(CJ・エイブラムス)、左翼(ジェームス・ウッド)の4人が左打者。よって、ロサリオは彼らとのプラトーンで、相手投手が左腕のときに出場するケースが多くなることが予想される。昨季は左腕に対して打率.294をマークしており、特にメジャー経験の少ないテナと併用するにはうってつけの存在と言えそうだ。まだ29歳ということを考えると、期待以上の活躍を見せる可能性もあり、1年200万ドルの契約はバーゲンとなるかもしれない。