DeNA・浜口、ソフトバンク・三森 電撃トレード発表 左腕投手と野手層の厚み求める両球団の思惑一致
DeNA・浜口遥大投手(29)とソフトバンク・三森大貴内野手(25)の交換トレードが23日、両球団から発表された。 浜口は佐賀・三養基から神奈川大を経て、16年ドラフト1位でDeNAに入団。ルーキーイヤーの17年には先発ローテの一角として10勝をマーク。球団の新人投手としては20年ぶりとなる2桁勝利を記録した。今季は11試合の登板で2勝4敗、防御率3.25にとどまったが、ポストシーズンではリリーフとしても登板。新天地での背番号は「13」に決まった。 三森は青森山田から16年ドラフト4位でソフトバンクに入団。19年に1軍デビューを果たすと、徐々に出場試合数を伸ばし、23、24年と連続で自己最多の102試合に出場。今季は打率.260、5本塁打、21打点、14盗塁をマークするなど走攻守3拍子を併せ持つプレースタイルでチームの優勝に貢献した。 ソフトバンクは今オフ、石川柊太投手が国内フリーエージェント(FA)権を行使してロッテへと移籍。長くチームを支えた和田も現役を引退するなど、投手陣の補強が急務だった。現役ドラフトでは18年ドラフト1位でDeNAに入団した上茶谷を獲得。DeNAから2人のドラ1を獲得することで、投手陣の層を厚くした形だ。 一方、DeNAは内野陣に宮崎、牧など不動のレギュラーがいるものの、機動力強化を含め、野手陣の補強は必須。守備力だけでなく、通算54盗塁と「足」も使える三森の獲得に動いた。 浜口はDeNAを通じ、長文で思いを伝えた。 「びっくりした思いと、ここ数年はトレードもあるかもという覚悟はありました。8年間ベイスターズにお世話になり、本当に一言では伝えることができないくらいたくさんの経験をすることができました。なかなか期待に沿うような活躍はできなかったですが、いつも応援してくださる皆様の声援はすごく力になっていました。今年日本一になって、来年こそリーグ優勝という目標がチームメートのみんなと共有できた中でのトレードにはなってしまいますが、幸いリーグが違うこともあるので、素直にベイスターズのリーグ優勝を願っていますし、必ずこのチームならできると思っています。リーグが変わるため、野球のスタイルが少し変わるのかなと考えていますが、しっかりと自分のボールを信じて、ホークスという強いチームの中で競争を勝ち抜いていき、また日本シリーズでベイスターズのみんなと戦えるように、しっかりと頑張りたいと思います」 三森もソフトバンク球団を通じ「連絡がきた時は正直戸惑いましたが、これをチャンスだと思って心機一転頑張ろうという気持ちになりました。ホークスという強いチームでプレーできたことは自分にとってプラスでしかありません。2年前、優勝はできなかったですが、あと1勝で優勝という試合の緊張感の中、あの舞台で野球ができたことは自分にとってとても大きな経験でした。その経験を次に活かしていきたいと思っています。チームは変わりますが、選手としてこれからも応援してもらえたら嬉しいですし、福岡で試合があった際は拍手や声掛けなどしていただけたらと思います。8年間、本当に熱い応援をありがとうございました。」とコメントした。