パリ五輪を3連敗で終えたバスケ女子日本代表、恩塚亨HCは「選手たちのこれまでの努力、チームへの愛情は金メダルに値する」
髙田「この3年間がすべて無駄になることは無いと思います」
バスケットボール女子日本代表は予選リーグ最終戦のベルギー戦を58-85で落とし、パリオリンピックを3連敗で終えた。日本バスケットボール協会(JBA)がベルギー戦後の指揮官と選手のコメントを発表している。 『走り勝つシューター軍団』をコンセプトに掲げて世界に挑んだ恩塚亨ヘッドコーチは、「タフなディフェンスからトランジションで走ることやチームで戦い抜く日本のスタイルは世界を相手にダメージを与える部分もあったと思います」と回顧。そして、1勝も挙げれずに大会を去ることになったが「選手たちのこれまでの努力、チームへの愛情は金メダルに値するほど素晴らしかったと思います」とし、ここまでの選手のプロセスを称賛した。 キャプテンの林咲希も東京オリンピック後の3年間の歩みを振り返りつつ、信念を貫き通したことに胸を張った。「今日の試合でも勝利への思い、1つになって戦おうという気持ちは切らさずに最後までやりきれたと思いますが結果が出なかったのは本当に悔しいです。東京オリンピックが終わって3年間タフな練習をしてきました。金メダルという目標を信じてチーム一丸となって戦うという事は最後までブレずに出来たと思います」 また、スモールバスケットを展開する中、大黒柱としてチームを支え続けた髙田真希は悔しさを滲ませつつ、今後の糧とすることを誓った。「(予選敗退という結果は)すごく悔しいですけど、この3年間自分もチームメイトも苦しい状況の中でも頑張ってきました。これがすべて無駄になることは無いと思いますし、この先の人生の中で大切な3年間だったと思います。この経験を生かしていくことがバスケット、これから先の人生の中でも生きてきてそれぞれの財産になると思います」 女子日本代表は過去に5度オリンピックに出場しているが、大会を未勝利で終えたのは今回が初めてだった。それでも、髙田が言うように、この苦い経験は必ず日本バスケが再び輝くためのきっかけとなるはずだ。
バスケット・カウント編集部