転職先が「年収900万円」ですが、残業が「月45時間」以上あるようです。多少年収が低くても、残業が少ない仕事のほうがいいでしょうか…?
転職を考える際、年収と残業時間のバランスは重要なポイントです。年収900万円という高収入が魅力である一方で、月45時間以上の残業が予想される場合、選択に悩む人も多いでしょう。 高収入を選ぶべきか、それとも残業が少ない職場を選ぶべきか、本記事では日本の平均年収や残業時間を見つつ、転職先を選ぶ際のポイントについて考えていきます。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
日本の平均年収と残業時間
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は458万円です。これから見るに、年収900万円というのは、平均よりもかなり高い水準です。 しかし、年収が高いからといって、必ずしも良い仕事とは限りません。特に残業時間が多い場合、心身への負担が増すことがあります。 厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年分結果確報」によると、一般労働者の平均残業時間は13.8時間(パートタイム労働者は2.2時間)でした。 企業や業種によって異なりますが、これに対して、月45時間以上の残業はかなり多いほうだと分かります。月45時間で労働日数が20日だとすると1日あたり2.25時間残業がある計算です。 長時間労働は、仕事とプライベートのバランスを崩す原因となり、ストレスや健康問題を引き起こす可能性があるので、年収が高くても残業時間が多いなら注意が必要かもしれません。
年収と残業時間、どちらを選ぶべきか
転職先を選ぶ際には、年収と残業時間のどちらを重視するか、自分の価値観を明確にすることが大切です。年収900万円は魅力的ですが、そのためにプライベートや健康を犠牲にするのは本末転倒ではないでしょうか。 残業が少ない職場では、時間を有効に使い、自己成長やスキルアップに取り組む余裕が生まれます。また、家族や友人との時間を大切にし、心身のリフレッシュが図れるため、長期的には仕事に対するモチベーションも向上します。 反対に、高年収であっても残業が多い場合は、疲労が蓄積され、仕事のパフォーマンスが低下することも考えられます。どちらを重視するのか、短期的な利益だけで決めるのではなく、長期的なライフスタイルを考えることが重要です。