「豆腐」を食べすぎるとどうなる?じつは「臭い」に関連したデメリットも
下痢などの不快な症状を招く
豆腐の8割以上が水分で占められており、カリウムも含まれています。このことにより、食べすぎると利尿作用が促進されて体熱が放出されやすくなり、体が冷えやすくなってしまうことが考えられます。 また、豆腐を冷やして食べる場合には、作用がより強まりやすくなる可能性があるでしょう。 体が冷えてしまうと、下痢や腹痛などの体調不良の原因となることも……。 とくに普段から手足やお腹が冷えやすい人は、食べすぎないようにすることをおすすめします。
おならのニオイや体臭などが強くなる
大豆のたんぱく質には、硫黄というミネラルが含まれています。硫黄と結びついた化合物は、消化の過程で分解されると臭いのもととなるガスを発生させてしまいます。 そのため、大豆でつくられている豆腐を食べすぎることで、通常よりもおならが臭くなることがあるのです。 また、おならを我慢してしまうと排出できなかったガスは血液にのって肺や皮膚から出ていくことに。すると、口臭や体臭としてニオイが強くなることがあるので、気を付けましょう。
豆腐を楽しむ量とタイミングは?
上記のとおり、豆腐に含まれる栄養素にはメリットとデメリットの両方があります。 そこでここからは、安心して豆腐を楽しめる量とタイミングについて解説していきます。
健康な成人は1日にどれくらい食べても大丈夫?
厚生労働省と農林水産省が発表した「食事バランスガイド」では、主菜となる大豆及び大豆製品を使った料理は、肉料理、魚料理、卵料理と合わせて1日に3~5皿が理想的とされています(※)。 バランスよく栄養をとり入れるためには、食品の偏りは避けたいところ。そのため、主菜の割合としては大豆が多くても2皿くらいに留めておくのがよいのではないでしょうか。 ちなみに、主菜1皿の基準はたんぱく質6g程度に相当。主菜2皿分のたんぱく質を木綿豆腐に置き換えると、180gとなるのです。 ただし、豆腐以外にも大豆を使った食品は多くあることを忘れてはいけません。厚揚げ、油揚げ、高野豆腐、煮豆、炒り豆、納豆、きなこ、湯葉など、豆腐以外の大豆製品を食べることを考慮する場合には、先述した数値の半分から2/3くらい(90~120g)に収めておくのがよいのではないでしょうか。 ちなみに絹ごし豆腐の場合は、製造工程の違いから全体的に木綿豆腐よりも栄養素の含有量が減るため、220gで主菜2皿分のたんぱく質となります。 しばらく豆腐などの大豆製品を食べる機会がなかったという場合は、とりすぎていたほかの主菜の分だけ置き換え、一時的に豆腐を食べる量を増やす、といった調整は問題ないと思われます。 ※……12~69歳女性で、身体活動量がふつう以上の場合。医師や管理栄養士から食事指導を受けていたりする場合は、この限りではありません。