「枯渇を心配する声にこたえて」26日から地下水位をリアルタイムで発信
熊本県は、熊本市と菊陽町に設置した井戸の水位をリアルタイムで確認できるシステムを12月26日から公開します。 県では、半導体企業の集積に伴い、大量の地下水の使用が見込まれ、県民から枯渇を心配する声が寄せらていれることから、地下水の現状を知ってもらおうと、県のホームページで、地下水位のリアルタイム発信を26日午前8時からスタートします。
公開されるのは、菊陽町のセミコンパーク内にある井戸と熊本市の県庁敷地にある井戸のデータで、来年3月までに合志市に増設される井戸も公開される予定です。
画面では現在の地下水位と、過去1年間の月ごとの平均水位の変動がわかるグラフ、1年前の地下水位が表示されます。 また1989年からの地下水位の観測データにもリンクが張られています。
県では、「JASMの本格稼働の前と後の水位の変化もわかるので、まずは現状を知ってほしい」と話しています。 また公開が決まっているのは県の観測井戸35か所のうち3か所ですが、「来年度以降も要望があれば、順次公開する井戸の数を増やすことも検討したい」と話しています。