マルセイユの買収話にある国家の影が【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
大きな夢をついに叶えたが「高くついた」のはたしかだ
FFP違反による罰則で、7シーズンぶりに得たCL出場権を剥奪される可能性もあったマルセイユ。久々の大舞台に向けて戦力を整えられるか。(C) Getty Images
巨額の財政赤字を抱えているマルセイユに、オーナー交替の話が持ち上がっている。ラグビー界で名を轟かせた人物などで構成されるクラブを買収しようとしている側には、中東のある国家の影もちらついているようだ。(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2020年7月16日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― マルセイユのクラブ財政は、今回のコロナ禍によって、さらに悪化している。赤字は2018年の時点で7800万ユーロ(約97億5000万円)を計上しており、2019年には9100万ユーロ(約113億7500万円)が加算された。今シーズンの損失も、かなりの額に上りそうだ。 そうしたなかで伝えられた朗報は、ファイナンシャル・フェアプレー違反によるペナルティーが、欧州カップ戦の出場権剥奪までには至らなかったということ
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