「USBケーブルを舐めたい」0歳児。怒る姿もかわいい! 子どもとのかけがえのない時間を描いた癒やされ必至の子育てエッセイ【書評】
じゃんぽ~る西家の子どもの成長を見守れることも、本作の魅力のひとつといえる。序盤はあんなに小さかった次男もいつの間にか二足歩行が当たり前になり、酷い偏食がはじまっていく。どんなに丹精込めて料理を作っても、ひと口も食べない次男。一番酷いときは、チョコスナック菓子以外は何も食べなかったという。 そんな次男のために、小学生になった長男は卵料理を作る。すると、バターと卵を炒めた長男作のスクランブルエッグ(?)を次男は完食したのだ。弟のために料理をしようと思える優しいお兄ちゃんに成長した長男の姿に、思わず心が温かくなるだろう。あまりにもかわいらしい姿を見られるだけでなく、こうしたきょうだいの成長を感じてほっこりできるのはとても楽しい体験だ。
じゃんぽ~る西さんが息子たちに手を焼きつつも、今だけの時間を大切にしてきたことが各ページの端々から伝わる作品だ。まるで親戚のような気持ちで子どもたちの成長を見守れるので、かわいらしい子どもたちの姿に癒やされながらほっこりしてもらいたい。 文=ネゴト/ 押入れの人