世界ランク3位の張本智和に中国メディアから賛辞 切磋琢磨によるメリットを強調「技術交流とイノベーションを促進」
12月3日、ITTF(国際卓球連盟)より最新の世界ランクが発表された。男子のランキングでは、張本智和が前回に続き、日本勢トップとなる3位に入っている。 ランキング1位には王楚欽、2位が林詩棟と、中国勢に続いての3位にランクされている張本。先月開催された『WTTファイナルズ福岡』ではシングルス準決勝で、フルゲームの末に林詩棟を破って決勝進出を果たしている。 大舞台でも中国勢にも劣らない実力を示している張本は、ランキングにも表れている通り、この一年は大きな飛躍を遂げたと言えるだろう。また、中国メディア『捜狐』でも、張本の強さやその存在感について、称賛の声など改めて高い評価が送られている。 12月4日に配信となったトピックは、張本との対戦を経て、中国選手もこれまでさまざまな面で向上したと説明する内容となっている。その中で、「日本チームのトップ選手である張本智和は非常に強く、中国卓球選手との対戦はしばしばエキサイティングで激しいものとなる」と綴っており、さらに「彼の高速でパワフルかつ多彩なプレースタイルは中国選手にとって大きな挑戦であり、両者間の強いライバル関係は競技のエンターテイメント性を高め、多くのファンの注目を集めている」として、競争意識をより高める存在であると指摘する。 さらに、技術面にも大きな影響を及ぼすとしており、「張本智和との対決は、中国卓球代表チームに異なるプレースタイルに触れる機会をもたらし、卓球技術の交流とイノベーションを促進した」と振り返る。続けて、「張本智和の技術を研究することで、中国卓球代表チームは自らの欠点を特定し、改善と完璧化を図ることができる」としてメリットを強調。 また、張本との試合は、中国国内の関心度も大きく異なるとして、「張本智和が出場する試合、特に中国選手との決勝戦は、視聴率を大幅に向上させる」と説明。その上で「例えば、2024年WTT福岡ファイナルでは、張本が男子シングルスの決勝に進出したことで試合が大いに注目され、視聴率は非常に高いものとなった」などと論じている。 張本は今年、夏に行われたパリ五輪でメダルを逃すなど悔しさも味わった一方で、各種国際舞台において中国勢上位陣にも肉薄する戦いを繰り広げた。2025年も中国選手との熾烈な競争により、そのパフォーマンスはさらに磨かれていくはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]