【40代・50代からの老後資金】投資をする際、危険なのは「わかったつもり」と〇〇〇〇! お金のことを考えるなら、まずはやってみてほしいこと 後編「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴」
ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんに、老後マネーを貯めるうえで大事なことを教えていただく連載。今回は、正しい金融知識の身につけ方と活用法、そして「わかったつもり」「自信過剰」にならないためのポイントについて。
「前回は、 ・『金融知識を学ぶこと』と、『その知識をきちんと理解して身につけること』は違う ・金融トラブルにあわないためには、自分のことを客観的に見て、わかったつもりにならないようにする ・金融トラブルにあいやすいのは、『自分は金融リテラシーが高いという根拠のない自信を持っている人』 ということをお話ししました。 今回は、『学んだ知識を理解し、身につけ、活かす』とはどういうことか、そして『わかったつもり』と『自信過剰』にならないためにできることをお話します」
「金融知識を身につけ、それを活かしていくためには、次の3つの能力が必要になります。 【1】金融リテラシー(正しい理解と判断ができること) 【2】金融コンピテンシー(知識や勉強をもとにした行動力) 【3】金融ケイパビリティ(外部のリリースを活用する能力) ひとつ目の金融リテラシーは、金融に関する知識や情報を正しく理解し、主体的に判断できる能力のことです。ふたつ目の金融コンピテンシーは、知識や経験をもとにした行動力。意思決定力や家計管理の習慣、自制心などを持つことが、金融リテラシーを活かすために必要です。そして3つめの金融ケイパビリティは、外部リソースの効果的な活用。社会制度の活用や、FPなど専門家のアドバイスを活用する能力です。 それぞれのポイントについてお話ししていきます」
◆自分で知識を身につけるなら、複数のものを見ることが大切
「まず最初の金融リテラシーから見ていきましょう。 投資を始めようと思ったら、何かしら勉強を始めようと思う方が多いと思います。皆さんも、本を読んだり、Webで調べたり、セミナーに参加したり、といったことをしたことがあるのではないでしょうか。そのときに大切なのは、本なら少なくとも3冊くらいは読むなど、複数のものから学ぶことです。 たった1冊だけだと、その著者の意見に偏りがあるかもしれないし、著者のバックボーンがあなたの考え方と合わないかもしれません。本で勉強をするのであれば、店頭に置かれていて売れ筋の書籍の中で、自分が理解できそうだなと思うものを3冊程度選んで読んでみてください。すると、例えば『長期積み立て分散投資をする』など、だいたい共通して書いてあることがあります。そういった共通項を読み取っていきましょう。 今はたくさんの情報があふれていて、偏ったり間違っていたりする情報が流れていることもあります。だからこそ、いろいろな視点からの意見を知り、自分で考えることが大事になってきます」
【関連記事】
- 【40代・50代からの老後資金】パスタや丼ものより幕の内弁当を選ぶ人は、投資リスクが低い 前編「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴」
- 【40代・50代からの老後資金】パスタや丼ものより幕の内弁当を選ぶ人は、投資リスクが低い 後編「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴」
- 【40代・50代からの老後資金】投資や運用のリスクが低い人のやっていること、それは…〇〇〇〇。投資を考えるなら、まずやってほしいこと 前編「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴」
- アラフィフはパンプスよりスニーカーを履きなさい~50歳からお金が貯まる人になる8つのレッスン~
- 【40代・50代に贈る今週を乗り切る一言】知らないことは素直に聞けばいいし、 素直に聞けば、人は親切に教えてくれる/一条ゆかり