住宅ローンの金利推移(変動・固定)は? 最新の動向や金利タイプの選び方も解説【2024年8月】
住宅ローン「全期間固定金利」推移、動向、最新のランキングは?
今月は、4カ月連続首位だったアルヒが「全期間固定金利(新規借入)」の実質金利ランキングで2位に転落。SBI新生銀行が1位となりました。 今回のランキングで2位となったアルヒの「スーパーフラット5(4ポイント)」では、自己資金50%以上、かつ、一定の要件を4項目以上満たしていることが前提なので、簡単に達成できるわけではありませんが、当初5年間の金利は、10年固定金利よりもはるかに低い金利です。 みずほ銀行やりそな銀行などメガバンクの全期間固定金利は以前とは異なり、金利が魅力的ではなくなっています。しかし、SBI新生銀行は変わらず魅力的な金利を提供しているので、確認しておいてください。 上位銀行の全期間固定金利推移 以下は、上位銀行の全期間固定金利の推移です。 1位、SBI新生銀行 年1.700%(前月比±0.000%)住宅ローン ステップダウン金利タイプ(新規借入) 2位、アルヒ 年0.690%(前月比+0.010%)住宅ローン スーパーフラット・4ポイント(新規借入・頭金50%以上) 3位、住信SBIネット銀行 年0.780%(前月比+0.010%)フラット35S・保証型・ZEH・長期優良(4ポイント、頭金20%以上) 4位、優良住宅ローン 年1.350%(前月比+0.010%)フラット35S・金利Aプラン(頭金10%以上) 5位、三井住友信託銀行 年1.350%(前月比+0.010%)フラット35S・手数料定率・金利Aプラン(頭金10%以上) 2024年8月の「全期間固定・35年固定金利(新規借入)」は、調査した主要7行の住宅ローン金利(フラット35除く)について、4行が金利を引き上げました。フラット35(買取型)の金利は引き上げて、1.850%でした。 35年全期間固定金利の動向 超長期金利は、物価水準や今後の景気動向により上昇トレンドに入ったと考えています。したがって、住宅ローンの全期間固定金利は大半が2.0%超えとなるのも時間の問題と見ています。 ただ、フラット35に関しては市場金利の動きとはやや乖離しているように感じます。おそらく、今年2月に導入した「フラット35子育てプラス」の勢いを落とさないように、身を削って金利を低くしていると見ています。 これが長続きするかはわかりませんが、相対的にお得感があるように見えて仕方ありません。