住宅ローンの金利推移(変動・固定)は? 最新の動向や金利タイプの選び方も解説【2024年8月】
住宅ローン「10年固定金利」推移、動向、最新のランキングは?
2024年8月の「10年固定金利(新規借入)」は、調査した主要13行の住宅ローン金利について、11行が金利を引き上げ、SBI新生銀行とみずほ銀行は金利を据え置きました。 一方、「10年固定金利(借り換え)」は、長い間りそな銀行とみずほ銀行が低金利を争っている状態が続いていましたが、半年以上もの間、SBI新生銀行がトップを独占し続けています。PayPay銀行が台頭し三菱UFJ銀行は4位に。りそな銀行は5位以下に転落してしまいました。 上位銀行の10年固定金利推移 以下は新規借り入れの上位銀行の10年固定金利の推移です。 1位、SBI新生銀行 年1.100%(前月比±0.000%)住宅ローン 当初固定金利タイプ 手数料定額型(新規借入) 2位、みずほ銀行 年1.450%(前月比±0.000%)みずほネット住宅ローン(固定金利選択、ローン取扱手数料型、新規借入) 3位、PayPay銀行 年1.195%(前月比+0.030%)住宅ローン 全期間引下げ(新規借入)頭金10%以上 4位、三菱UFJ銀行 年1.270%(前月比+0.020%)住宅ローン(事務手数料型) 4位、三菱UFJ信託銀行 年1.270%(前月比+0.020%)三菱UFJネット住宅ローン・三菱UFJ信託銀行専用・固定10年 銀行は「10年固定金利」を固定金利選択型の中核に据えていることが多く、激戦区となっています。 ですが、2024年8月は、上位5銀行については、SBI新生銀行とみずほ銀行は金利を据え置き、PayPay銀行、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行は金利を引き上げました。 10年固定金利の動向 10年固定金利については、10年国債金利をベースにしている銀行が多いと考えられます。2024年3月に日銀が金融緩和政策を解除し、長期金利をコントロールするYCC(イールドカーブコントロール)政策についても撤廃しました。それを受けて、10年国債金利もじわじわと上昇しています。10年固定の住宅ローン金利も細かい上下動を繰り返すものと予想しております。