女性が「ハッピーに生き抜く」ために必要なこと ~新内眞衣が伊久美亜紀氏と考える女性の現在地
■街頭インタビューで聞いた「ジェンダー平等」
番組では、街頭インタビューを実施。「ジェンダー平等」について、街の人が現状をどう捉えているのかをスタッフが聞いた。 伊久美:これ、興味深いなあ ―― 街の方・女性 「今、18歳です。ジェンダーですよね、いや、よく分かんないですね。やっぱりなんか、結婚とかしたりすると、いまだに男性が働きに出るみたいなところも、全くないわけではないと思うので、そういうところはちょっと格差があるかなっていうふうに思います」 ―― 東島:18歳! 伊久美:18歳かあ。今の方は、ジェンダーっていう言葉は知っていた? 東島:はい、けれど……よく分かんないと仰っていましたね 伊久美:結婚とかすると、やはり男性の方が働きに……みたいな話もされていましたよね 新内・東島:はい 伊久美:お父様もお母様も、多分共働きだったりする世代でしょう? 新内:まだ漠然としている印象があるのかもしれないですね 伊久美:そうなのかなあ 新内:結構、日本に住んでいると、実はそこまで不便なことっていうのがあまりなかったりもするので、気づかないとか、知らないっていう方もいらっしゃるのかもしれないんですけども、特に芸能界だと女性であることも個性だったりするので、あまり実感みたいなものを知らないだけで、感じていないのかもしれない。私自身の、個人の意見なんですけども 伊久美:それ、でも素敵なことですよね。全然感じないっていうの、良くないですか 東島:いや、本当に 伊久美:わざわざ感じなくていいですよね? 新内:そうですね(笑) 伊久美:さっきのような数字を見ると『えっ!?』って思ったわけでしょ 新内:うーん 伊久美:芸能界、素敵だね 東島:職業にもよるところなんですけども、伊久美さんはどうでしょう。長く企業に勤めていらっしゃって、独立されたわけですが 伊久美:自分自身は割と今も発言したように、男女差みたいなことを言うのはあんまり好きじゃないですし、仲間たちみんな、もう男性も女性も一緒に働いてきているんだけど、実際企業のトップは、さっきの政治の話じゃないですけど、女性の役員とかは1割とか2割とかだとは思うので、いくら私たちがあまり意識をせずに、男女が仲間としてやっていても、現実やっぱり経営動かすのは男性が多いというのは事実だよね 新内:うーん 東島:意思決定の立場に、女性がなかなかいないっていう現状はありますよね 伊久美:だから、個人的に意思決定しましたけどね、私は 新内・東島:(笑) 東島:データでも紐解いてきましたけれども、これってちょっと根深いところもあって、今日のテーマでもある『らしさ』っていうのも影響してきていると思うんですよね 新内:はい 東島:管理職に女性が少ないということで、そういったことが気づかれにくい環境になっていたりだとか、なかなか待遇面が変わらないとか、そんな中で、街頭インタビューで問題をしっかり認識している人たちに、どういったことが問題なのか、どういったところにジェンダーギャップを感じるのか、こちらも聞いてみました ―― 街頭の女性 「今、大学3年生で21歳です。今、就活中というのもあるんですけど、女性の役員の比率がすごく低いなとは思っていて、逆に女性の比率が多い会社っていうのは、そこをやっぱり売りにしているので、そういうところがまだまだ問題なのかなとは感じています」 ―― 街頭の女性 「70代です。平等ではあると思う。でも、公平ではないと思う。例えば、私は仕事をしていて、何にしても自分の名前を書いていたんだけど、仕事を辞めた途端に世帯主が夫で、病院に行くにもなんでも夫の名前を書かなきゃいけないのよ、この書類にね。で、女の人は仕事をして、子育てをして、近所づきあいをして、夫の親戚づきあいもして、その上で、1人もの扱いで、税金がボンッと取られる。で、子供のことで早く帰ると、これだから女はって言われるでしょ。そういう理不尽さはいっぱい感じているわ」 ―― 街頭の男性 「同じく(70代)。言われて分かる。いや、もう長いこと、そういうふうに言われて、やはり言われていない人は、未だにやっぱり、そういう感覚がないけど、私は言われることによって振り返る部分がある。だから、世の中でもっと、そういう声を上げないと。まだまだ残っているところがあるんじゃないかな」 ―― 東島:いかがでしょう 伊久美:いやぁ、21歳からの、この70代の方。深い。セリフが、ちょっとしみましたね 東島:この女性、1時間話せるわと仰っていました 伊久美・新内:(笑) 伊久美:おっとりされながら、ビシッと仰っていましたけど 東島:平等と公平は違うというキーワードが出ました 伊久美:すごいワードですよね。平等だとは思っていらっしゃるけど、公平ではないと 新内:そうですね。だから当事者にならないと分からないことってたくさんあるので、やっぱり知っていくっていうことが大事になってきますよね 東島:街の方の声から、それぞれ受け止めにグラデーションがあるっていうことをお聞きいただきました