女性が「ハッピーに生き抜く」ために必要なこと ~新内眞衣が伊久美亜紀氏と考える女性の現在地
■過去最低の順位となったジェンダーギャップ指数
新内:確かに、これはこれまでの歴史で結構、日本だけじゃなく、世界で、男性主導の社会の中で、女性はこうあるべきというものがあったよねということで、こうしたことが今叫ばれているそうなんですが、日本の現状が実は結構大変なことになっているみたいで…… 世界経済フォーラム(WEF)は昨年6月21日、男女格差の現状を各国のデータをもとに評価した「Global Gender Gap Report」(世界男女格差報告書)の2023年版を発表。日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中125位で、前年から9ランクダウン。2006年の公表開始以来、最低の順位となった。 伊久美:これ、結構ショッキングでしたよね 東島:情報としてね 伊久美:125位ですよ、新内さん 新内:125位! 伊久美:ビリから数える? 新内:ちょっとびっくりっていうのが…… 伊久美:しかも、落ちているんですよ、9ランクも!! 東島:とはいえ、新内さん。これ、実感ありますか 新内:9ランクダウンっていうほど実感があるかって言われると、そんななのかなあとはちょっと思っていたんですけども 伊久美:ジェンダーギャップ指数っていうのは、だいたいみんな、ピンとくるのかな 東島:もう最近は冠につくようになってきていますけど、生活に置き換えて考えてみると、人によっては、そうなのかなっていう人もいるかもしれませんね 新内:はい 東島:ただ、データを分野別に見ると、例えば政治分野でいうと世界最低クラスの138位なんですよ。この分野に何があるかっていうと、たとえば国会議員の男女比だったり、閣僚の男女比、そして過去50年間の行政府の長、長の在任期間の男女比だったり、さまざまなデータがあるのですが、衆議院の女性議員の比率は1割にとどまっていまして…… 伊久美:1割? 東島:1割です 伊久美:1割かあ…… 東島:数字で聞くとね 伊久美:すごいね 東島:えぇ 伊久美:まあ、確かにちらちらっとしか見かけないですよね 新内:うーん、そうですね 東島:ちなみに2022年7月の参議院議員選挙では、当選者に占める女性の割合というのが過去最高の28%とはなったんですけれども、なかなかこれがスコアに反映されていない 新内:そうなんですね。増えてはいるっていうことなんですよね 東島:はい、過去最高ではあったんです 新内:だけど、指数的に言うとスコアにはまだ反映されていないということですね 東島:138位ということですよね。今、政治分野についてご紹介しましたが、経済分野でも123位なんですよ 伊久美:じゃあ、100位以内とかないの? 新内・東島:(笑) 伊久美:いくらなんでもさぁ 東島:欲しくなりますよね(笑)。教育とかは、いろいろランクアップしているような面も耳にすることがありますけど 伊久美:そこはうれしいですけどね 東島:ちなみに経済分野の内訳を見ていきますと、例えば男女における賃金格差もそうですし、管理的職業従事者の男女比、つまり管理職の割合だったりとか、そういったものを加味した上で123位になっているということなんです 新内:なるほど 東島:ちょっと耳の痛い話ですが、このペースではジェンダーギャップをなくすには131年かかる 新内:えっ、遠いぃ(笑) 東島:世界全体での男女平等の達成は2154年になるという 新内:もっと遠かった(笑) 伊久美:すみません。私、本当にいないんですけど 新内・東島:(笑)。みんな、いないです 伊久美:いくらなんでも 東島:このままでいくとですよ! 伊久美さん! でも、こういった現状を変えていこうという目標になる指数にしていければと思います。やっぱり私たちが、こういった放送できっかけをつくるのも一つですし